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企業ブログの更新が止まる理由は外発的動機づけで運営をしているからかも。

企業ブログ(オウンドメディア)の更新が滞ってしまい、気がついたら更新が止まって見事に失敗事例の出来上がり!というのはよくある話です。

企業ブログに限らず「ブログ」は更新が継続される確立が非常に低いものです。

開設されたブログが一定期間後にアクティブである確立
1年後:30%
2年後:10%
3年後:3%
引用元:ブログの実態に関する調査研究 総務省 情報通信政策研究所 平成21年3月

なかなか成果が見えない状況化で「信じて」更新を続けるのは辛いでしょう。当初は高かったモチベーションもグングン下がると思います。ネタも切れてきて、メインの業務が忙しいという認識が生まれ、ブログ更新に割いていた時間を割かなくなって、ブログ更新は自然消滅…

企業ブログの更新が止まる理由

企業ブログで更新が止まってしまう最大の原因は運営担当者が「外発的動機づけ」によって更新をしているからです。

給与をもらう「仕事」の1つだからという理由で企業ブログを運営してしまっているのです。

外発的動機づけとは

外発的動機づけとは行動をする理由が外部からの「報酬」や「評価」を得るために行動することです。「日々生活をするために金銭的な報酬を得るために仕事をする」などは外発的動機づけによるものですね。

外発的動機づけによるブログ運営

企業ブログの宿命かもしれませんが、どうしても「問い合わせを得るため」「アクセスを得るため」「Facebookでいいね数を沢山ほしい」などの「外的報酬」や「外発的評価」を元にブログ運営をしてしまいがちです。

それ自体は悪い事ではありませんが、外発的報酬を企業ブログで得るには時間がかかります。そして外発的報酬を得るにはそれ相応の積み重ねが必要です。

ある程度の規模(運営に関われる社員の体制が作れる)であれば、更新が止まることはそうそうないと思います。7人体制で書けば1人は週1で書けば毎日更新が続けられます。

しかし、個人事業や零細企業の場合は「人手」が足りません。社員が1人で運営を担当しているという会社も少なくないでしょう。

企業ブログの場合には、成果がでるまでに時間がかかります。うまくいっているのか、うまくいっていないのかの判断するための情報収集にも3ヶ月は最低でも必要です。

企業ブログの運営初期には、ブログを更新しても反応がない、アクセスも増えないなど孤独感を感じる「洗礼」(自分が勝手にそう呼んでいるのですが)があります。この洗礼を「外発的動機づけ」だけで乗り越えるはかなりキツいでしょう。

企業ブログを継続させるコツは「内発的動機づけ」

何年も更新が継続しているアクティブな企業ブログは、往々にしてブログ担当者が内発的動機づけによる運営をしています。

内発的動機づけとは

内発的動機づけとは、自分の意志や興味によって行動することです。報酬がなくても、他人からほめられたり、評価されなくても「やりたい」と思って自発的に行動するような場合には「内発的動機づけ」による行動ですね。

小説を読んだり、登山に出かけたり、映画を観に行ったり、ゲームをしたりなど「楽しい」「嬉しい」などが行動理由の場合には「内発的動機づけ」となります。

内発的動機づけによるブログ運営

以前に「ブログや動画で成功している人たちの当たり前すぎる共通項」という記事でも書いたのですが、成功している会社や人たちは「ブログを更新する事が楽しい」「コンテンツを作る事が楽しい」という内発的動機づけで行動をしている人がほとんどです。

他人に何と言われようと、動画を作るのが楽しい。公開した動画を元にたくさんの人たちとコミュニケーションが取れる事が楽しいという内発的動機づけで行動しているからこそ、継続できて、継続は力なり!となっているのでしょう。

企業ブログをそんな趣味感覚ではできないと思われるかもしれませんが、企業ブログである以上「目的」や「目標」は必要ですし、それが外発的なものであるのも、ある程度仕方がないと思います。

ですが、その目的や目標を達成するための具体的な行動を「内発的動機づけ」でできるかどうかは企業ブログの成功を決める大きな要因だと思います。

企業ブログの担当者を選ぶ時は、文章を書く事が好きかソーシャルメディアを使うのが楽しいなど内発的動機づけで動ける人を選出する事も大事ですね。

企業ブログは更新が命

更新されなくなった時点でブログは事実上の終了です。WEBサイトも同じくですが、訪問したブログで最後の更新が1年前だったらどう思われますか?3ヶ月前が最後というだけで、このブログはアクティブではない「事実上の閉鎖したブログ」と見なしませんか?

会社自体が存続しているのかだって疑問に思えてしまいますから、更新が止まった企業ブログから「問い合わせ」をしようとは思わないでしょう。ダメもとで問い合わせをしてみようと思うよりも、別の会社を探そうと考えるのではないでしょうか。

リストを取る導線(資料ダウンロードやメルマガ登録など)があったとしても、更新が止まっている企業ブログでは、訪問した人は進まないでしょう。

良質なコンテンツを作る事も大事ですが、そもそも更新が止まってしまっては、やっている意味がありませんよね。