WordPressでは、使っているデーターベースのPHPバージョンを最新のものにアップデートするのも大事なことです。
PHPバージョンを最新のもにすることによって、セキュリティ面でも、Webサイトの表示速度の面でもよくなります。
ちなみにWordPress.orgが推奨しているPHPバージョンは7.2です(2018年2月14日時点)。
To run WordPress we recommend your host supports:
- PHP version 7.2 or greater
- MySQL version 5.6 or greater OR MariaDB version 10.0 or greater
- HTTPS support
ロリポップでPHPのバージョンアップをする
ロリポップを使っている場合、PHPバージョンを変更するのは、かなり簡単です。ロリポップの管理画面から「PHP設定」を開いて、PHPバージョンを変更したいドメインのバージョンを変更するだけです。
WordPressで「データーベース接続確立エラー」になった時の対処法
ただし、ロリポップでPHPバージョンを7.1に変更するときは注意が必要です。
PHPバージョンを7.1に変更しただけだと、WordPressを開こうとすると「データーベース接続確立エラー」が出て、Webサイトが表示されなくなってしまいます。
「データーベース接続確立エラー」への対処として、やることは2つです。
- データーベースのパスワードの再設定
- wp-config.phpの修正
MySQLデーターベースのパスワードを再設定する
ロリポップにおいて、データーベースのパスワードが「old_password形式」の場合に、データーベースに接続ができなくなってしまいます。
ロリポップ!で提供しているPHP7.1では、セキュリティレベルが高いデータベース接続方法を採用しており、PHP7.1を利用しているドメインから、古いパスワード形式である「old_password形式」を利用しているデータベースへの接続を行うことができません。
出典元:PHP7.1利用のドメインで簡単インストール、サイト表示ができません|ロリポップ!
これを解消するには「native_password形式」にする必要がありますが、データーベースのパスワードを再設定すれば、自動で「native_password形式」に切り替わります。
wp-config.phpの修正を忘れずに
データーベースのパスワードを再設定したら、WordPressのwp-config.phpの修正をしましょう。
wp-config.phpを開いて「MySQL データーベースのパスワード」を新しいパスワードに書き換えればOKです。
PHPバージョンの変更は十分に注意が必要
WordPressにおいて、PHPバージョンを変更するときには十分に注意が必要です。
今回、紹介したトラブル以外にも、WordPressで使用しているテーマやプラグインで、変更後のPHPバージョンに対応していない(非推奨のコードが使われている)と、エラーが発生します。
こういったトラブルが発生しないように、バックアップを取っておく、テスト環境を用意して、テストしてから実施するようにしましょう。