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ソーシャルメディアとSNSは違う。SNSマーケティングに取り組むときに知っておくべきこと。

SNSマーケティングに取り組むときに知っておくべきこと。

ソーシャルメディアSNSとを混同している人の方が多いかと思います。ソーシャルメディアとSNSは同一ではありません。コンサルタントを名乗っている人でも違いを定義していなかったり、その違いに注視していない人もいます。(それでコンサルタント?と言いたくなりますが)

ソーシャルメディア=SNSではない

先に私の回答を提示すると「ソーシャルメディアの内の1つ(構成要素の1つ)としてSNSがある」です。

↑の図のタイトルはSocial Media Landscape。つまりソーシャルメディアの構成要素です。これを見ても日本でSNSと呼ばれているものがソーシャルメディアの内の1つであることがわかります。

小さな違いを甘く見てはいけない

自分は何事も「どれだけ本質を理解できるか」が肝だと考えています。そんな小さな違いを気にしてどうするんだ?という人は恐らく足をすくわれることになります。

小さな違いは大きな差を生むからです。なにより木の根から幹までを理解せずに枝先ばかり見ていると、「Facebookがどうなった!」とか「次はYouTubeだ!」とか検討外れなことをいうことになってしまいます。本質を理解していれば「次は」という考えは出てこないはず。

ソーシャルメディアとはなにか

あまり長くなりすぎない程度に考察してみたいと思います。まずはソーシャルメディアとはなんなのか?

ソーシャルメディアは、誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアである。しばしばティム・オライリーによって提唱されたWeb 2.0の概念を具現化した一つの形として考えられる。/引用元:ソーシャルメディア – Wikipedia

利用者の発信した情報や利用者間のつながりによってコンテンツを作り出す要素を持ったWebサイトやネットサービスなどを総称する用語で、古くは電子掲示板(BBS)やブログから、最近ではWikiやSNS、ミニブログ、ソーシャルブックマーク、ポッドキャスティング、動画共有サイト、動画配信サービス、ショッピングサイトの購入者評価欄などが含まれる。/引用元:ソーシャルメディアとは IT用語辞典

ソーシャルメディアとは、マスメディアと異なり「クモの巣状」に情報の発信者と受信者が繋がっているメディアです。また情報の受け取り手は、情報の送り手でもあるので「拡散」が起こります。

先ほど紹介した「ソーシャルメディアの構成要素」からもわかるように、SNSに対してソーシャルメディアとは全体像です。親カテゴリーやフォルダと言ってもいいでしょう。

ソーシャルメディアというフォルダにはSNS以外のもの、ブログ、動画共有サービス、写真共有サービスなどがありますね。

メディアとはなにか

少しだけ踏み込むために「メディアとはなにか」も考えたいと思います。

メディア(media)とは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のことである。媒体(ばいたい)などと訳されることもある。記録・保管のための媒体とコミュニケーションのための媒体とに大別することができるが、両者には重なりがある。/引用元:メディア (媒体) – Wikipedia

メディアは、情報伝達に使われる媒体を意味しているので、かなり広義ですね。メディアとは何なのかを理解しておくと、そのツリー構造の下にあるものの理解も深まるはずです。

メディアというフォルダの中に「新聞」「TV」「ラジオ」「ソーシャルメディア」があり、ソーシャルメディアというフォルダの中に「SNS」という種類があるということです。

コミュニケーションには情報の伝達が伴うので、人も・・・(議論が広くなるので別の機会にします。)

SNSとはなにか

SNSは情報の伝達が主となる目的ではなく、友人とのコミュニケーションをとることが目的の媒体です。

ここが大事です。SNS=メディアと考えてしまうのは危険です。頭が混乱してきますが、SNSはソーシャルネットワークサービスです。メディア媒体にソーシャルが加わったのではなく、コミュニケーションツールにメディア要素が加わったものです。

SNSもソーシャルメディアの1つであり、メディア媒体でもあるが、よりコミュニケーション(人と人とのつながり、関係性)要素が強いソーシャルメディアだと言えます。他のメディアと違って情報の送り手と受け取り手との関係性が強いということです。

ブログはソーシャルメディアであってSNSではありません(アメブロはSNSですが)。もちろんブログでもコミュニケーションは可能ですし、コミュニティ作りもできますが、目的が異なります。

mixiをイメージすればわかりやすいです。mixiはメディアという土台にコミュニケーション要素が乗ったのではなく、「人と人とのつながる」という土台が先にあります。

※mixiは「全ての人に心地良いつながりを」をミッションとしていますね。参照:株式会社ミクシィ会社概要

ソーシャルメディアの施策を考える上で重要

明確な定義をすることにそこまで重要ではないかもしれません。ですが、ソーシャルメディアをマーケティングツールとする施策を考え実施していく上で「これはSNSなのか?それとも別のタイプなのか?」を考えることは重要だと私は考えています。

それによって取るべき施策が変わるからです。ぜひ御社でもソーシャルメディアに取組む際に、ソーシャルメディアとはなにか、SNSとはなにかという視点を持って施策作りや運営をしてみてください。

参考記事