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Googleが外部リンクのrel値で”sponsored”と”ugc”を追加!nofollowがランキングに影響するように?!

Googleが外部リンクのrel値で"sponsored"と"ugc"を追加!nofollowがランキングに影響するように?!

こんにちは。遠藤(@webmaster_note)です。2019年9月11日にGoogleが新たなリンク属性を追加したとアナウンスがありました。

Web担当者で「rel=”nofollow”」を使っている人は、影響が出そうなので、内容を確認しておきましょう!

リンク属性とは

当ブログ(WEBマスターの手帳)の読者やフォロワーなら、リンク属性についての説明は必要ないと思いますが、念のため補足をしておきます。

リンク属性とは、リンクを貼るときに、そのリンク先との関係性を説明するためのものです。「rel=”〇〇”」と記述をします。

aタグでのリンク属性の使用例↓

リンク属性は、Webページ内(body内)でリンクを貼る際に使う「aタグ」以外にも、そのWebページの正規ページを伝えるために、head内に記載する「canonical(カノニカル)」のような「linkタグ」でも使います。

今回の話は主に「aタグ」で使うリンク属性についてです。

リンクは、ご存知の通り、SEOにおいてとても重要です。検索エンジン(Google検索)では、ランキング(検索結果の表示順位を決める)の要因の1つになっています。

通常のリンクの場合、リンク先のWebページもGoogleの評価対象となります。また、被リンクとして、リンク元のWebページから、リンク先のWebページにPageRankを送ることにもなります(被リンクは、Web上の「口コミ紹介」として高い評価を得やすい)。

SEOのブラックハット手法(NGなやり方)として「WebサイトやWebページの評価を高めるために被リンクを自作する」というものがあります。

また「報酬を支払って、被リンクを依頼する」のもNGです。そのため、PR記事やタイアップ記事など、報酬を支払って、コンテンツ作成を依頼する場合には、ブラックハットにならないように、対象となる商品やWebサイトへのリンクには「rel=”nofollow”」をつけるのが一般的です。

rel=”nofollow”については、後述をしますが、rel=”nofollow”をつけていると、そのリンク先のWebページへGoogleがリンクを辿っていって、評価対象とすることはありません。そのためSEO上も影響が生じなくなります。

新たに追加されたリンク属性”sponsored”と”ugc”

今回、アナウンスされた「新たに追加されたリンク属性」は次の2つです。

  • sponsored
  • ugc

この2つのリンク属性は、2019年9月11日から利用が開始されています。

2020年3月1日からインデックス作成のヒントとして使われ始めるとのことです。

rel=”sponsored”

rel=”sponsored”は、主に、PR記事やタイアップ記事、アフィリエイトなど「報酬を受け取ってリンクを掲載する」ときに使いいます。

rel=”sponsored”は、rel=”nofollow”と同様に、リンク先のWebページへGoogleがリンクを辿っていって評価対象とすることはありません。

rel=”ugc”

rel=”ugc”は、自分たち以外の人(ユーザー、読者など)が作るもの(コメントや掲示板の投稿など)に対して使います。

rel=”ugc”も、rel=”nofollow”と同様に、リンク先のWebページへGoogleがリンクを辿っていって評価対象とすることはありません。

rel=”nofollow”の意味合いが変わる

これまではrel=””nofollow”を設定していると、そのリンクは確実に、ランキングの要因から外れていました。

ですが、今回の変更後は、rel=”nofollow”が付いていても、そのリンクを評価するヒントとして使い、場合によっては評価の対象となることがあるとのことです。

rel=”sponsored”、rel=”ugc”も同じように、リンクのヒントとして扱われるようです。

When nofollow was introduced, Google would not count any link marked this way as a signal to use within our search algorithms. This has now changed. All the link attributes — sponsored, UGC and nofollow — are treated as hints about which links to consider or exclude within Search. We’ll use these hints — along with other signals — as a way to better understand how to appropriately analyze and use links within our systems.

Official Google Webmaster Central Blog: Evolving “nofollow” – new ways to identify the nature of links

nofollowとは

rel=”nofollow”が付いているリンクは、ランキングの要因としての評価対象となるリンクとはカウントされません。

スポンサーリンクや、リンク先のWebページを保証(または推奨)しない場合に、rel=”nofollow”を使います。

リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollow の値を使用します

Google に外部リンクの関係性を伝える – Search Console ヘルプ

Web担当者は、どう対応したらいい?

今回のリンク属性の追加と変更に対して、Web担当者はどのように対応をしたらいいのでしょうか?

sponsored、ugc、nofollowは、それぞれ一緒に設定することができます。

Web担当者としては、次の点を理解しておけば、ひとまずは大丈夫そうです。

  • すでに設定されている”nofollow”を書き換える必要はない
  • 今後、スポンサーコンテンツでは、rel =”sponsored”を使ったほうがよい

2020年3月以降に、どんな影響がでてくるのか注目

FacebookやTwitterなどでは、投稿内のURLには”nofollow”が設定されています。

Webサイト内で全てのリンクで”nofollow”を設定しているところもあります。アフィリエイトで大量の”nofollow”付きの被リンクを得ているWebサイトもあります。

“nofollow”がアルゴリズムのヒントとなったときに、それらが、どのような影響を及ぼすのか、及ばさないのか、Googleは、ヒントとして使うのは限られた場合のみで、基本的には、これまでの通りのrel=”nofollow”と同じように扱い、ランキング目的には扱わないとしています。

In most cases, the move to a hint model won’t change the nature of how we treat such links. We’ll generally treat them as we did with nofollow before and not consider them for ranking purposes. We will still continue to carefully assess how to use links within Search, just as we always have and as we’ve had to do for situations where no attributions were provided.

Official Google Webmaster Central Blog: Evolving “nofollow” – new ways to identify the nature of links

今後、どのような影響がでてくるのか、引き続き注目していきましょう。