こんにちは。遠藤(@Satoshi_Endo_jp)です。私は、あいかわらず法人化をせずに、個人事業として仕事をしています。
簡単に言えば、どこの企業にも属していない「フリーランス」です。
現状としては「個人事業」でいることに満足をしています。法人化したいとか、社長になりたいとか仕事面での意識高い系ではなくて…
そうはいっても、それは自分を中心に考えた場合です。仕事をするには、クライアントや取引先の企業や事業主の人がいます。
その人たちにとって、私が個人事業であることが、良いことなのか、望ましいことなのかは考えなければなりません。
そこで、まずはフリーランス協会の会員になって「フリーランス賠償責任補償」が適用されるようにしてみました。
フリーランス協会の会員になった理由
最近は、フリーランスが流行っていますが、実際のところ、フリーランス(個人事業)は、補償や福利厚生はないし、社会的な信用もありません。責任も無限責任(倒産した際に債権者に対し、負債総額の全額を支払う責任がある)です。つまり、とてもハイリスクです。
だからこそ、フリーランスになってまで、嫌な仕事をするくらいなら、会社員の方が断然いいと思っています。
企業と取引をする際に「法人でないと取引できない」と言われて、法人化を迫れることもありますが、これは、取引相手として信用できるか、安心して取引できるかを判断するためです。ちなみに法人であれば「帝国データバンク」などで、調べることができますね。
そんなわけで、フリーランスとして仕事をしていく上で、実績などスキルや経験とは違う「信用」が必要になってくるわけです。
そして、フリーランス協会では、フリーランスを支援する1つとして「ベネフィットプラン」というものを提供しています。このベネフィットプランのなかに「フリーランス賠償責任補償」があります。これが、フリーランスに対する信用や安心を提供してくれます。
フリーランス協会は、他にも、あなたの請求書を買い取って、その代金を即日、振り込んでくれる「フリーナンス
」というサービスもあります。
フリーナンスを利用すれば、フリーランスとしての収入面での不安も解消できるかもしれませんね。
フリーランス協会とは
話を進める前にフリーランス協会とベネフィットプランについて、ご紹介をしておきます。
フリーランス協会は、フリーランスの支援団体として2017年1月に設立され、2017年9月からベネフィットプランを提供しています。
フリーランス協会には会費(1万円/年)を支払うだけで入会することができます。
ベネフィットプランの提供だけでなく、キャリア支援や子育て両立、地方創生など、様々な活動をしているようです。
フリーランス協会の賛助企業からも、フリーランス向けの団体であることがわかります。
ベネフィットプラン
フリーランス協会のベネフィットプランには、大きく分けて3つのサービスがあります。
- 賠償責任保険、所得保障
- WELBOX(福利厚生)
- 各種サービスの優待
フリーランス賠償責任補償
私が、フリーランス協会に入った理由は「賠償責任保険」です。
業務遂行中の対物・対人の事故だけでなく、情報漏えいや納品物の瑕疵、著作権侵害や納期遅延等、フリーランス特有の賠償リスクに備え、国内初の幅広い補償を実現。一般会員本人だけではなく、発注主も補償対象となるため、安心して業務を発注してもらうことができます。
フリーランスとしての業務の遂行にあたり行った行為に起因して発生した偶然な事故により、一般会員が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に関し、支払限度額の範囲内で次の①、②の保険金をお支払いします。
- 法律上の損害賠償責任に基づく損害賠償金
- 損害賠償請求に関する争訟(訴訟、調停、和解または仲裁等)によって生じた費用で、保険会社(損保ジャパン日本興亜)が妥当かつ必要と認めたもの
「賠償責任保険」では、情報漏洩や著作権侵害、納品物の瑕疵などがカバーされています。
PCがハッキングされて情報が漏れた、あるいは、納品した記事や動画コンテンツで著作権侵害があった、Webサイトの管理保守でミスがあって、クライアントに損害が生じたなどに対応することができます。
これまで、こういったトラブルにあったことはありません。日々、気をつけています。ですが、今のご時世、いつどんなトラブルが起こるかわかりません。他人事ではなく、明日は我が身です。
さらに、この賠償責任保険では、会員であるフリーランスだけでなく、発注側の企業も補償を受けることができます。
フリーランスである私だけでなく、クライアントも補償を受けることができる。これが決め手でした。
ちなみに、何かあった時に賠償責任保険を適用するには、損保ジャパン日本興亜に連絡をすることになります。
依頼する側が少しでも安心できるように
私が「賠償責任保険」に注目したのは、自身を守るためではありません。私に依頼をしてくださるクライアントのためです。
フリーランスというだけでも、社会的な信用や、賠償能力などから依頼をする企業にとっては不安要素になるでしょう。
フリーランス協会の「賠償責任保険」が、その不安を完全に解消できるかはわかりません。それでも、賠償責任保険がないよりはあった方が、多少なりとも安心をして依頼をしていただけるのではないかなと思っています。
実際にクライアントにこの話をすると「別に不安や心配はしていないけど、ありがとう」という言葉をいただきました。やはり補償はあった方が、いいですよね。
私のように、クライアントの安心のために入会している人は増えているそうです。
クライアントの安心のために入会してくださる方が増えています!同時に入会を勧めるクライアントも増加していて、年会費をクライアントが支払ってくださるケースも出てきています^_^ https://t.co/xm5UAelGc1
— プロ&パラキャリア フリーランス協会 (@freelance_jp) 2018年12月25日
ベネフィットプランの賠償責任保険以外について
賠償責任保険以外のサービスについても、簡単に紹介しておきます。
所得保障制度
ベネフィットプランでは賠償責任保険以外に、事故や病気の際に所得を補償してくれる「所得保障制度」もあります。これは任意加入(賠償責任保険は自動加入)となりますが、フリーランスは所得の保障もないので、いいかもしれません。
WELBOXの利用ができる
他にはフリーランス協会の会員になると「福利厚生」として「WELBOX」の利用が可能になります。
人間ドックや温泉施設、レストラン、観光地、資格取得などで割引を受けることができます。(2親等以内の家族まで利用可能)
会社員の人は、WELBOXを知っている人も多いかもしれませんね。
様々なサービスの優待が受けられる
フリーランスとして必要な、会計サービスや、チャットワークなどのサービスが優待割で利用することができます。
これからフリーランスになる人にとっては、魅力的かもしれません。私はすでに利用しているサービスが多かったので、享受できることはなさそうです。
全国のコワーキングスペースの優待
フリーランス協会と提携をしている、全国のコワーキングスペースを優待価格で利用することができます。
私は自宅オフィスで十分なので、必要性は高くありませんが、横のつながりを作りたい人や、自宅以外に仕事をする場所を確保したい人には、ありがたい優待ですね。
年会費1万円なら入って損はなさそう
まだ、実際に賠償責任保険を利用したことはない(今後もないほうがいい)ので、なんとも言えませんが、年間1万円を支払うだけで、得られるものとしては十分だと思います。
これが毎月1万円になると話が変わってきそうですが。
WELBOXや各サービス、コワーキングスペースなどの優待を活用すれば、1万円でもお釣りがくるかもしれません。
フリーランスで仕事をしている方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。