ビジネスでYouTubeを活用するという流れがキャズムから抜け出せていない感をヒシヒシと感じている遠藤です。今回も来る来る詐欺で終わるのか???
恐らく今回のYouTube祭りにはキャズムを超えるテッピングポイントが来るでしょう。きっと。magari studioの運営に携わっているのもありますが、是非とも動画を活用する会社さんが増えてくれたらいいなと思っています。
ですが!何でもかんでも動画にすればいいわけではありません。何でもかんでもYouTubeに取組めばいいわけでもありません。
なぜ動画にするのですか?
なぜあなたの会社でYouTubeチャンネルを開設し、動画を投稿するのですか?流行っているから?YouTubeコンサルタントなる人が「取組むべきだ!」と叫んでいるから?カリスマと仰ぐWEBマーケティングの重鎮のような人が良い!と言ったから?
もし本当に今挙げたような理由で動画マーケティングとカッコつけているようなことに取組もうとしているのなら、赤信号を無視して走り始めようとしているのかもしれません。
多くの経営者はそんなことを理由に判断は下さないでしょう。でもちょっとだけ判断がズレていないかの確認してみませんか?
正しい選択ができているかの5つの質問
WEB動画の活用にしろ、YouTubeの活用にしろ、いきなり手段ありきの判断を下してしまうのはリスクが高いですよね。
では本来はどのような判断ステップを踏んでいくべきなのでしょうか。YouTubeの取組みを初める前にもう1度振返ってみてください。
1,ターゲットは誰?
WEB上で何かしら目的を持っていて、その目的を達成する為にいろいろな施策、取組みを実施しようとしているわけですよね。
YouTubeに取組もうとしているのですから、なにかコンテンツを作ろうともしている事でしょう。
では誰がそのコンテンツを受け取るのかは明確になっていますか?年齢や性別、趣味趣向、仕事、家族構成、生活スタイルなどペルソナはストーリー仕立てで決まっていますか?
2,お客様(見込み客)が求めている情報はなに?
ペルソナが決まっているとしましょう。ではそのペルソナが必要としているであろう情報はどんなものですか?その人の役に立つであろう情報は?その人が喜んでくれるであろう情報は?
今のご時世、あなたの会社が言いたい事、伝えたい事、発表したい事をただWEB上に載せていても殆ど役に立ちません。多少は反応が得られるでしょうが、顧客目線で考えたコンテンツをWEB上に載せた時と比べたら格差ばかり目立ってしまうかもしれません。
ここは「であろう」よりも「これだ」と確信を持てるものがあるに越した事はありません。
3,その情報はどういう形でコンテンツ化する?
なるほど。ペルソナが求めているであろう情報、喜んでくれるであろう情報、役に立つであろう情報は把握しているんですね。
では、その情報をコンテンツ化するのに文章でもなく、写真でもなく動画でなければならない理由はありますか?
動画だからこそ、この情報はペルソナに伝わりやすく、役に立って、喜ばれるものですか?
4,その動画をどうやって公開する?
素晴らしい!そのコンテンツが動画であるべき理由も明確になっているんですね!
それではいよいよプラットフォームの選択です。その動画コンテンツをどこで公開しますか?どこに投稿しますか?
YouTube?Vimeo?Facebook?それとも他の動画共有サービス?もしかしたらペルソナによってはWEB上ではなくDVDにした方が良いかもしれませんよ。
ここでは各プラットフォームの特性を理解して、取組む目的とペルソナ、コンテンツに最適なプラットフォームを選ばなければいけません。
5,どうやって届けるのですか?
ちょっと待ってください。YouTubeに動画を投稿したら終わりではありませんよ。WEB上に動画を投稿すると言うのは、DVDを作ったのと殆ど変わりません。
よほどYouTubeチャンネルがコミュニティとして成熟していて投稿すれば見てもらえるような状態になっているのなら良いですが、これから取組もうと言うのなら、ただ投稿しても誰も見てくれません。
どうやって投稿した動画をペルソナの人(ターゲットの人)に見てもらいますか?FacebookやTwitterでシェアする?ブログで紹介する?WEBサイトに貼付ける?いろいろ方法はありますね。
むやみやたらにやらず、しっかり考えてから取り組もう
ここまで考えてからYouTube活用(動画活用)に取組みましょう。WEB会社のような研究者ではないのですから闇雲にやっても時間と労力を浪費してしまうだけです。
Facebookで投稿する、Twitterで投稿する、ブログを投稿するのとは違います。特に動画は作成するのに時間もお金もかかります。しっかりと設計をして準備をしてから取組んでいきましょう!