「なぜアメブロはだめなんですか?」と聞かれる事があります。僕はアメブロはダメだと否定するつもりはありません。ただ自社メディアとして目的達成のためのアプローチ方法としてアメブロを選択していないというだけです。
そもそも「アメブロの方がいい」とか「WordPressの方がいい」などというアメブロ VS WordPressという論争は不毛すぎる論争です。紙に文字を書くのにシャープペンVSボールペンの論争をしますか?
肝心なのは偏った基準ではなくフラットに考えて、道具の特性(メリット、デメリット)を理解した上で選択することです。
とはいえ、僕はアメブロを道具として選ぶ事はないでしょう。というか無料ブログを選ぶ事はないでしょう。そこで今回は「僕がアメブロ(無料ブログ)を選ばない理由」に焦点を絞って書きたいと思います。
完全に使えないなわけではない
もう一度、前提の確認です。アメブロがダメなのではありません。アメブロはSNSの一部ですよね。mixi日記と同じです。(こう書くとアメブロ信者の方が同じじゃない!と叫びそうですが)
アメブロはAmebaというSNSの中にある日記機能です。アメーバ内にいる人を対象として情報発信をし、コミュニケーションを取る事が目的なら何ら問題はないでしょう。あえて僕がアメブロの強みを上げるとしたら利用者数の多さに伴うサービス内での集客でしょう。
もし「ブログを使った集客コンサルタントを名乗っている方」がアメブロでしか成果を出せないというのは道具依存度が高いことを意味しており、信用に欠けます。アメブロでしかできないことなどたかが知れていますよね。
ブログ記事がGoogleの検索結果に表示されますよね?と仰る方もいらっしゃるでしょう。確かにその通りです。でも検索結果から流入してきた人が「問合せ」をしたいと「メッセージを送る」をクリックするとどうなりますか?Amebaへのログインを求められます。
別WEBサービスを使って問合せフォームページを作っている方もいらっしゃると思いますが、僕から観ると労力を浪費しているとしか見えません。WEBサイトに明るい方ならこの手の突っ込みはわんさか出来るでしょう。
自社メディアとしてアメブロを選ばない5つの理由
後述しますが、WordPressという使い勝手のいい便利なツールを持っているのに無料ブログをわざわざ使う必要性がないのですが、そういってしまうと話が終わってしまうので、アメブロをメインに無料ブログを選ばない理由を書きます。参考になれば嬉しいです。
決定権が自社にない
無料ブログはどんなに頑張っても自社メディアにはなれません。というのは決定権が自社にないからです。
決定権は利用しているブログサービスを運営している会社にあります。社外にある舞台を借りているのですから当然です。
運営元が規約を変えればそれに従うしかありません。ブログサービスの終了を決めたらそれに従うしかないのです。自社メディアを持てば、第3者が決める規約だの運営方針だのをエネルギーを浪費することがないです。
SEOで自らハンディを背負っている
アメブロはサブディレクトリ構造になっています。「 http://ameblo.jp/ブログID/entry-◯◯.html 」のように「 http://ameblo.jp/ 」の配下に「各ブログ(ブログID)」がぶら下がっている構造です。
簡単に言えば「アメブロ」というブログの中に「カテゴリーフォルダ」としてユーザーのブログが入っている状態です。
SEOに明るい方はこれがどれだけ不利な状況かはおわかりになるでしょう。Google検索結果に置いて1ドメイン( http://ameblo.jp/ )から表示されるページ数はいくつでしょうか?最大でも3つですよね。つまり「特定のキーワード」で検索した検索結果に対して「アメブロ(サブディレクトリ構造のブログ)」内にあるページが2~3ページまでしか表示されません。(場合によってももっと少ないかも)
「カフェ 渋谷」というキーワードに対してGoogle検索結果に表示されるために、Google検索結果に表示される前に、アメブロ内で「同じキーワード」を使っている各アメブロページとの戦いがあるということです。
自社メディアを独自ドメインで持てば、この必要のない争いをすることはないわけです。アメブロで頑張っている方は「ご苦労様です」と声をかけたくなるほどです。
いままで「アメブロやFC2で仕事のブログを書くのはちょっとアホ」とか書いてきましたが、同じドメインに強力なライバルがいると、同じテーマでブログを書いても検索にヒットしづらくなる、ということが考えられます。無料サービスの終焉と言いますか、自分でオリジナルのドメインを取得してそれで書くようにした方が良いですね。
引用元:Googleの検索結果の仕様変更がしもじもに与える影響について | More Access! More Fun!
見出しタグが使えない
選ばない理由として十分過ぎます。アメブロでブログを書く際に「文字サイズ」で使われているのは「hタグ」ではなく「fontタグ」です。見出しタグを選ぶ事ができません。HTMLが使える方は直書きすれば使えますが、知識のない方には無理でしょう。
アメブロがSEOに強いと言っているコンサルタントの方は「見出しタグ」が使えないというの重大性が分かっていないホラ吹きか?他の部分で補おうとしているのか?
ちなみにアメブロの記事ではh1が3回使われていますよ。(これだけ伝えれば分かる人にはわかるでしょう)
記事ページのURLを決められない
これも致命傷といえるでしょう。ページURLに注目していない方も多いようですが、大事です。それが自由に設定できないのは痛手です。
個人的には記事レベルでのURLには日本語を使っています。特定の固定ページではページ内容に合わせたURLを作っています。
アクセス解析の数値が信用に欠ける
カフェで店長をしていた頃(2012年)にはWordPressのブログとアメブロを使っていました。当然、アクセス解析をしていたのですが、どうもアメブロ内のアクセス解析にはどうも胡散臭いのです。(だた2012年当時の話なので、今は精度が適正になっているかもしれません)
ここの話は「アメブロ アクセス 水増し」と検索すると実例がいろいろと出てきます。10倍に水増しされていたとか有り得ないものまであります。そんな数値ではサイト改善には使えません。
個人的な偏見による選ばない理由
ページ上に余計な情報が多すぎる
アメブロの記事を見ていると必要のない邪魔な情報に溢れているように思います。ある程度はサイドバーなどに載せる情報を選択できますが、中には外せないものもあります。
ごちゃごちゃしていて訪問している時にスムーズにサイト内を移動できなかったり、情報がとっ散らかっていてストレスフルなブログが多いのです。
安っぽくて信用に欠ける
ここは完全に遠藤の個人的な意見であり偏見です。僕はアメブロを使っている時点で、その人への信用度が落下します。その人をオフラインで知っていれば話は別ですが、ネット上でしか知らない場合に、通常の倍以上のコンテンツへの感動がなければその人への信頼を持つことはありません。
さらにアメブロで書かれている記事は色の使い方や文字サイズの使い方など、どこか「安っぽさ」を感じてしまいます。見出しも使われていないので読みづらいというのもあり、なんというか僕の価値基準では美しくないのです。
手間のかかる使いづらい道具を選ぶわけがない
あくまでも遠藤 聡にとっての話です。僕はWEBが大好きですし、ホームページも作れます、WordPressもいじることができます。そんな自分にとってアメブロや無料ブログは、とてつもなく使いづらい道具です。
とにかく「制限」が多すぎるのです。もちろんWEBの世界では「やり方が1つしかない」ということはほとんどありません。遠回りをして手間をかければ大抵の事はどこでも実現できるでしょう。
でも、簡単に実現できる手段が手元にあるのに、わざわざ手間がかかる手段、制限がある手段を選ぶわけがないですよね。かなりのモノ好きぐらいでしょう。
共感してくれる人だけ来て頂ければ十分です
僕はアメブロを使っている人やアメブロ信者の方と戦う気は毛頭ありません。洗脳から脱洗脳させるみたいな「説得」する気もありません。
僕の考え方に共感してくれる方と楽しく自社メディアを築き上げて、成果を上げて行きたいと思っています。アメブロが好きという方はアメブロで頑張ってください。僕の考え方に共感できない方はどうぞ他へ行ってください。アメブロを推奨している方は沢山いらっしゃいます。アメブロで成果を上げている方も沢山いらっしゃるようです。そういう方達と楽しく行動してください。
一番、NGなのは「行動しない」ことですから。