WEBマスターの手帳には仕事の依頼以外にもメールで質問や相談のメールを頂く事があります。最近はYouTube関係でご質問を頂く事が多いです。
今回は「ホームページのリニューアルについて」です。ホームページからの問合せ件数を増やしたい、お客様を集めたいというのは多くの方のお悩みですよね。
ホームページを改善したくてWEB制作会社に相談したら総リニューアルを提案され、費用は約100万円。果たして投資回収はできるのか?不安です。
正直、何とも言いようがない
詳しい状況がわからない状態では何ともアドバイスのしようがないのです。WEB制作会社にも色々なタイプがありますし、どういった戦略を立てているのか?などの提案内容も見ていないので正直、アドバイスのしようがないのですが、それでも困った時に頼って頂けるのは嬉しいことなので、可能な範囲でのアドバイスをさせて頂きました。
費用についてはまた別の機会に書きます。
不安を持たれる提案もどうかと思う
そもそも依頼側の不安を取りきれない提案側はどうなんだ?という話もありますよね。依頼側は大抵は専門知識がない場合が多く、提案した内容を100%理解した上で善し悪しの判断できる事の方が少ないでしょう。
依頼側が専門知識などを持っていて、自分たちでやるのは手間だから他にやってもらっちゃおうというスタンスの場合は、「提案=お互いの認識共有」のようになると思いますが、そんなことは稀なケースですよね。
規模の小さい会社ほど「専門知識がないが故に、提案側の内容を判断できず、相手を信じるしかない」状況になりやすく、その結果正しい判断が出来なかったことで成果も挙らず資金だけなくなったという失敗を繰り返してしまいます。これが嫌で自分は小さな会社のWEB活用の手伝いをしていると言っても良いほどです。
道具を新しくしたから成果がでるわけではない
ホームページとは道具です。魔法の杖ではなく、ただの道具です。まずはそれをしっかり認識しましょう。
普段使っているボールペンを万年筆に変えれば「魅力的でお客様を惹き付けるキャッチコピー」が書けるわけではありません。それができる中身(知識や経験、技術)があるから書けるんです。
道具に影響されるのはプロじゃない
サッカー選手が完璧なサッカーシューズがあったからサッカー選手になったわけではないですよね?
完璧なサッカーシューズと手入れの行き届いた芝生があれば、より最高のプレーができるかもしれません。でもただの運動靴でだってプロのサッカー選手は最高のプレーが出来るはずです。グラウンドが芝でなくたって最高のプレーが出来るはずです。逆に最高のサッカーシューズを履いたからといってプロのサッカー選手になれるわけではありません。
もちろん中には特定の道具がないとできないこともありますが、本物のプロは出来ない理由(目的を達成できない理由)を道具のせいにはしないでしょう。
今あるものを活かす努力
今ある問題点を分析して、仮説を立てる事なく改善など出来るはずがありません。ホームページのリニューアルが必要だというにはそれなりの調査が必要なはずです。
仮にアクセス解析をした結果、いきなり「リニューアルしましょう」は僕的にはナンセンスです。依頼側が「リニューアルしたい」というのなら相手の欲求を満たしてあげることも必要かもしれません。運営の手間を省くためにCMSを導入したいというのならありかもしれません。それでも、もし今あるものが使えるのなら「使えますよ」と提言すべきです。
まずは現状で在る道具を使って、改善することができないかを検討すべきです。そしてトライすべきです。
既存のホームページがテーブルタグで作られていたり、フルFlashだったりしたら話は変わってきますが、そうでないのなら、今あるものを活かす道をまずは考えるべきというのが自分の考えです。
考え方の順番が逆
ホームページを作るためにWEBマーケティングに取組むわけではないですよね?商売の売上を上げるためにWEBを活用する。WEBを活用するためにホームページを使うというのが当然の順番です。
まず考えるべきは道具のことではなく、戦略であり、戦術であり、戦法でしょう。