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Webサイトの使いやすさ「ユーザビリティ」を意識して質の高いWebサイトを作ろう!

Webサイトの使いやすさ「ユーザビリティ」を意識して質の高いWebサイトを作ろう!

こんにちは。遠藤(@Webmaster_note)です。私は、Webサイトにおいてカッコイイ、カワイイ、ポップといった「見た目を重視したデザイン」は、Webサイトの優先順位としては低いと考えています。

※デザインが重要であることは理解しています。

その理由は幾つかありますが、そのなかでも優先順位が高いのは何なのか?と聞かれれば答えはそれはユーザビリティ(使いやすさ、わかりやすさ)でしょう!

どんなにデザインがかっこ良かろうが、印象が良かろうが、どこから次のページに行くのかわからない。どうやって使えば良いのかわからない。

そんな「ユーザー(訪問者」を無視したWebサイトは必要ありません。

※もちろん目的や商品、事業によって見た目のデザインも重要になる場合はあります。

使いやすさはWebサイトの生命線

居酒屋に行って、注文方法がわかりづらかったり、注文するのにいくつもやることがあったり、久しぶりに行ったら注文方法が変わっていたり、似たような名前のメニューばかりで注文間違えをしてしまうようなお店に何度も通いたいと思うでしょうか?

Webサイトも同じです。

Webサイトを訪問したけど、そのWebサイトが使いづらい、わかりづらい(どこになにがあるかわからない。さっき見たページに戻りづらいなど)のでは、低品質なWebサイトです。

ユーザビリティの高いサイトを作るのは簡単なことではありませんが、「このWebサイトは訪問者にとって使いやすいだろうか」という意識を強く持っていることは大事だと思います。

ユーザビリティとは

ユーザビリティとは「使いやすさ」のことです。

ヤコブ・ニールセンによる定義

ユーザビリティの定義として、有名なのが「ヤコブ・ニールセンによる定義」があります。

ヤコブ・ニールセンは、ユーザビリティの定義として以下の5つを挙げています。

Learnability(学習しやすさ)

初めてWebサイトを訪れた人が、すぐにWebサイトの使い方がわかるかどうか。目的地に辿り着けるかどうか。

Efficiency(効率性)

ユーザーが毎回、同じアクションが必要な場合に、いかに速く正確にアクションを終えることができるか

Memorability(記憶しやすさ)

ユーザーが再訪した際にすぐ使えるよう、Webサイトの使い方の流れや、アクションの方法を覚えやすくしなければならない。

Errors(間違えにくさ)

操作ミスなどの発生率を低くし、操作ミスが起こっても簡単に回復できるようにし、かつ致命的な操作ミスが起こらないようにする。

Satisfaction(主観的満足度)

ユーザーが個人的に満足できるよう、また好きになるよう、楽しく利用できなければならない

ISO 9241-11による定義

ユーザビリティの定義には、ISOが定義している「ISO 9241-11」があります。

ISOは、国際標準化機構(電気分野を除く工業分野の国際的な標準である国際規格を策定するための民間の非政府組織)です。

ISO 9241-11では、ユーザビリティの定義として以下の5つを挙げています。

Usability (使用性)

ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い

Effectiveness (有効さ)

利用者が、指定された目標を達成する上での正確さ及び完全さ

Efficiency(効率)

利用者が、目標を達成する際に正確さと完全さに関連して費やした資源

Satisfaction(満足度)

不快さのないこと、及び製品使用に対しての肯定的な態度

Context of use(利用の状況)

利用者、仕事、装置(ハードウェア、ソフトウェア及び資材)、並びに製品が使用される物理的及び社会的環境

コンテンツは整理しておく

ユーザビリティを考える上で、Webサイトないのコンテンツ(ページ)を整理しておくことは、非常に重要です。

Webサイト内にコンテンツが無秩序に公開されていて、迷路のようになって迷ってしまうのでは、ユーザビリティが良いとはいえません。

コンテンツを整理して、秩序をもたらすことが必須事項です。そのためにもコンテンツを使いやすいように、整理(分類分け)して構造化させましょう。

ユーザビリティのガイドライン

Webサイトの担当者が複数人になる場合には「ガイドライン」があると便利です。

複数人で管理、運営するばあいに「共通認識」がないとゴチャゴチャなWebサイトになってしまいます。一貫性を持たせる為にもガイドラインは作っておいた方が効果的です。

ただし、ガイドラインを作ることが目的ではありませんので、作って終わりにならないようにしましょう。なによりも大事なのは担当者間の「共通認識」です。

「ヤコブ・ニールセンによる定義」や「ISO 9241-11」を元に自社の顧客、Webサイトの利用者に合わせてガイドラインを作くってみましょう。