Facebookで診断系のアプリがタイムラインに流れてくると「またか」と飽き飽きしている遠藤です。ここ数日「Facebook上で、よく使う言葉は?」というアプリをよく見かけます。
自分の周りには「診断系アプリを使っている人は友達から外す」というほどの人もいますが、確かに診断系アプリを使っている人が「友達リスト」の提供をしている可能性は高いので、余計な面倒に巻き込まれないために、友達を外すというのも理解できます。
なぜFacebookアプリが危険視されるのか?
Facebookアプリを利用する際に大抵は、アプリ運営元に対して「公開プロフィール」「友達リスト」「タイムライン投稿」の情報を受け取ることを許可することになります。
簡単に言うと「アプリを使用する代わりにFacebook上にある『あなたに関する情報』を見せてね」ということですね。
Facebookアプリの全てが悪というわけではありません。ただ、中には取得した情報を悪用するスパムアプリが存在するので、アプリの利用には気をつけましょう。ということです。
悪用されるとどうなる?
- ユーザーにとって関係のないアプリやFacebookページへの「いいね!」を押すことになる
- Facebook広告では「人のつながり」を活用しているため、安易にスパムアプリに「いいね!」してしまうことで、結果的にスパムを広めることに加担してしまう
- 友達になっている人へ「招待」が送られてしまう
- 自分のタイムラインに勝手に投稿されてしまう
- アカウントの乗っ取りや偽アカウントの作成
他にも起こりえるトラブルはあると思います。「招待が送られる」「勝手に投稿されてしまう」は、今でこそ少なくなりましたが、過去には騒ぎが起こりましたよね。
過去に起こったトラブル
- 楽天FBファン数100万人突破、規約違反の疑いでFB社が調査へ…無関係のアプリ経由か | ビジネスジャーナル
- 『自分新聞』がFACEBOOKで流行中ですが、スパムサービスの可能性があります: やまもといちろうBLOG(ブログ)
アプリとは関係ありませんが、Facebook自体がユーザーのスマホなどにあるメールアドレスのリストに対して「Facebookへの招待メール」をバラまいたこともありましたね。懐かしい。
もちろん、アプリを利用することでどうなるかがわかっていて、承知のうえで利用しているのなら問題はないと思います。
友達に迷惑がかかるかも
ただ、自分だけが被害に合うのならまだしも、「友達リスト」を提供することで、友達にスパムメールが飛んでしまったら友達にも迷惑をかけてしまうのは、良くありません。
アプリ:私が Facebook 上で、よく使う言葉は?
話を本題に戻して「私が Facebook 上で、よく使う言葉は?」を見てみましょう。
アプリを利用しようとすると、アプリ運営元に対する「公開プロフィール」「友達リスト」「タイムライン投稿」の情報を受け取ることを許可することを求められます。
「提供する情報を変更」をクリックすると「友達リスト」と「タイムライン投稿」は提供することを許可しないようにできますが、「公開プロフィール」に関しては「必須」となっているため、アプリを利用するには許可をしなければいけません。
追記
イギリスに本社を構えるComparitechという会社が、このアプリがユーザーアカウントからどんな情報を取得しているのかを調べたところ、アプリの内容に本来関係ない情報まで大量に取り出していることがわかりました。
その情報とは、名前・誕生日・出身地・学歴・何に「いいね!」したか・写真・ブラウザ・言語・IPアドレス・友達リストとこんなにたくさん! こんなに情報を取られてまで、よく使う言葉を友達にシェアする意味って…
/引用元:フェイスブックでアプリを楽しんでる? もしかしたらあなたの個人情報ガッツリ取られてるかもしれませんよ : ギズモード・ジャパン
運営元「vonvon」
vonvonのCEO Kim氏の見解
Comparitechの記事は、アプリを使うためにはユーザーは年齢や誕生日、友達リスト、全タイムライン、写真、出身地、いいねをしたものといった個人情報を共有しなければならない点を伝えている。しかし、Kim氏は同社がそうした情報を使ってできることはほとんどないと言った。
「私たちが人々の情報を第三者に売るために捕らえようとしているのだ、といった真実ではない噂もあります。ユーザーがアプリを使う際、私たちは大きな意義をもつ情報を入手しません。ユーザーが自分のウォール上でシェアする際も、ユーザーに関する情報はほとんどありません。」
引用元:2000万ユーザーに達したワードクラウドを開発する「謎の」韓国スタートアップ「Vonvon」とは何者か? – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
WEBを使っているだけで、あなたはトラッキングされている
ここまでFacebookアプリについてサラッと見てきましたが、個人的にはWEBを使っているだけで、個人情報はダダ漏れしていると思っています。
Googleでなにかを検索すれば、検索履歴から様々な情報が読み取れるでしょう。amazonや楽天などでネットショッピングをすれば、何を買ったのかだけでなく、どんな商品を見たのか、どんな商品に興味を持ったのかなどもわかります。
スマホでGPSをONにしていれば、現在地を元にした検索結果を表示することができますが、それは裏を返せば「どこにいるか」の記録が残るということです。
WEBサイトを訪問すれば、そのWEBサイトに来る前は、どのWEBサイトを見ていたのか、訪問したWEBサイト内のどのページを見たのかも簡単にわかります。WEBサイトに訪問した人に対して、別のWEBサイトなどの広告スペースでアプローチをすることもできますよね。
FacebookやTwitterでは「広告」が出稿できるわけですが、広告を出稿でFacebookを使う理由は「Facebookユーザー」という莫大なリストを使えるからです。さらに広告を出す際に使える「Facebookユーザーの情報」には「興味関心」「性別」「年齢」「言語」「居住地」などが含まれています。
Facebook上に「旅行」や「出来事」などの「あなたに関する情報」を充実させればさせるほど、外部からあなたのことがより細かくわかるということです。
Facebook広告の効果を上げるために、WEBサイトやショップサイトにFacebookが作成したタグを埋め込むことで、成約や購入につながった人の情報をより収集することもできます。
ニュースアプリやYouTubeなどで「ユーザーの閲覧履歴から、その人が興味があるであろう情報をお勧めする」というのも、便利である一方で、それだけ自分のことを分析されているということでもありますね。
スパムが悪であることには変わりない
確かに、Facebookアプリを利用してユーザー情報を集めて悪用することは良いことではありませんし、非難されて当然でしょう。
ですが、WEBを使う側、FacebookやTwtterなどのSNSを使う側も、それを使うことで「どんなデメリットがあるのか」「どんなトラブルが起こりえるのか」をしっかりと理解しておくべきですし、ユーザー側も外に出す情報をコントロールすべきですね。
利用しているFacebookアプリを削除するには
利用したアプリは、削除をしないかぎり連携が続きます。ですので、必要ないアプリや診断系アプリは削除しておきましょう。
削除の方法は簡単です。Facebookの右上の▼をクリックして「設定」を選びます。次に「設定」の中にある「アプリ」を選びます。
連携しているアプリが一覧表示されるので、削除したいアプリをバツ印をクリックして削除しましょう。