コンサルタント、侍業、コーチング業、講師業など「対面する」ことがサービスの一部になっている小規模ビジネスの場合にブログ記事を書くことを外注するぐらいなら、ブログをやめた方がいいという話です。
コンテンツマーケティングという言葉が流行り始め、「あなたの代わりに優秀なライターがコンテンツを作ります」というサービスも増えてきました。
規模の大きい企業で社員数も多いのなら、外注もありかもしれません。ですが、個人事業や零細企業で「サービスと人物」がほぼ同等の場合は記事を書くことを外部の人間に投げるのは本当にやめた方がいいと思います。
コンテンツ戦国時代にマヤカシは逆効果
今は「コンテンツ戦国時代」です。(勝手にそう言ってます)コンテンツとはブログ記事や動画などのWEBコンテンツに限りません。商品、サービス、人物、会社などが含まれます。
コンテンツ戦国時代は格差時代です。黒か白かがえげつなく線引きされます。白と黒の間には絶望するほどのギャップがあります。グレーゾーンは実際には存在はしても「存在しない」ものとして扱われるでしょう。
本当に良いコンテンツしか生存はできません。グレーや黒なコンテンツが白いコンテンツを装っても生き残るのはほぼ無理でしょう。
評価が低いコンテンツを評価が高いように見せかける。どこかでも耳にするタブーですよね。
コンテンツ作りを他人任せにする恐ろしさ
これだけコンテンツの質が問われている今において、そのコンテンツを自分たちで作らずに他人に任せるというのは、かなりリスキーだと考えています。
良いコンテンツがあるんだけど、それをうまく表現できないから外注するのならOKでしょう。
プロのライターさんに依頼をすれば、いわゆる「良い記事」は書いてくれるでしょう。ですが、あなたの会社やあなたのビジネスにおいて、あなた以上に詳しい人間はいません!
いわゆる「良い記事」は、当たり障りがなく、個性がなく、摩擦がない。つまり、ツマラナイのです。
あなたのブログ記事を読んで相談に来てくれた人が、あなたと会った時に、記事と実際の人物とに違和感を感じたらどうなると思いますか?
自分の規模の小さい会社のWEB担当者をしてきた経験、外部WEB担当者としての経験からすると、専門知識がなくても「一般的で当たり障りのない記事」は誰にでも書けます。ネットや本から情報を仕入れれば十分です。
ただ残念な事に「一般的で当たり障りのない記事」は役に立ちません。誰にでもつくれるコンテンツはオリジナリティがありません(独自性がない)。あなたの個性(専門知識、経験、情熱、意見、視点、メソッド)が核にないものは、コンテンツとは呼べません
「一般的で当たり障りのない記事」は役に立たない
魅力的で評価されるコンテンツとは「コンテンツの核=あなた」であることが絶対条件です。あなただから書けるブログ。あなたにしか書けないブログを目指してください。
「一般的で当たり障りのない記事」のコア(核)は何か?を考えてみましょう。ライターさんがヒアリング(インタビュー)をしてくれて、あなたが表現できていない価値あるコンテンツを掘り起こしてWEBに最適化したコンテンツにしてくれるのならば「記事のコア=あなた」になります。
いわゆる外注してブログ記事を1文字、1円や2円で書いてもらうような場合は、ライターさんが各記事でインタビューをして、あなたの内にある価値あるコンテンツを引き出して・・・なんてことはないでしょう。そうなると「記事のコア=あなた」ではなくなってしまいます。
どれだけ「業界の専門ライター」と言っても、そのライターさんがあなたのブログの記事だけを書いていると思いますか?そんなことありえません。どれだけコピー記事にはしませんと言ったとしても、たかが知れています。
「ホームページやブログに記事が少ないから増やしたくて・・・」そんなWEBサイトはゴミです。
もし、あなたが「そんなことを言ってもコンテンツなんてない」と思うのならば「WEBを使って・・・」の前にコンテンツを作ることに専念すべきでしょう。そして、もし「核=あなた」のWEBコンテンツを作る気がないのなら、WEBマーケティングに取組むのはやめることをお勧めします。
WEBマーケティングに取組むということは「良質なコンテンツ」を持って「コンテンツ戦国時代で生き残るんだ!」という覚悟を決めるということだと思います。