こんにちは。遠藤です。Wixインタビュー記事の第4弾!最終回は、Wixの主要な機能について、Wix.com Japanの日本法人代表の積田様とコミュニケーションズマネージャーの間島様に伺ったお話をもとに、Wixで使える機能を紹介していきます!
Wixの機能を知ることで、どんなことができるのかがわかるので、Wixを使っていない人にも、使っている人にも参考になると思います!
積田英明 様
Wix.com Japan株式会社 日本法人代表
2007年に当時のマイクロソフト株式会社に入社し、同社エンタープライズ向けクラウドサービス大手顧客を担当。2012年Evernote日本法人へ入社し、法人向けサービスの立ち上げ等を主導。その後、日本およびアジア太平洋地域の統括を担う同社日本法人代表を経て、2019年1月にWix日本法人代表に就任。日本法人立ち上げやNTTタウンページ社との戦略的業務提携の締結をリード。日本市場のさらなる開拓に向けた事業戦略やパートナー戦略を統括している。
間島ゆかり 様
Wix.com Japan株式会社 コミュニケーションズマネージャー
Wix日本法人にて、マーケティング全般と広報を担当。2019年に第一号社員として参画し、日本法人の立ち上げに従事。日本市場での認知拡大、ユーザー数増加を目指して、コミュニケーションに関わる施策の立案及び実行を行う。Wix入社以前は、Evernoteでの広報・マーケティングや青年海外協力隊(バングラデシュ)での活動など幅広い経験を有する。
Webサイトを作るためのツール
まずはWixの基本となる、Webサイト作成ツールです。Wixには3つのWebサイト作成ツールがあります。
Wix ADI
間島さん:Wix ADIは、AIを使っていくつかの質問に答えるだけで、たった数分でWebサイトができるという、初心者向けのツールです。中小企業の方で、外部に頼むまでもないけど、自分で作りたいという方は、このADIを使われる方も多いです。
Wix エディタ
間島さん:Wix エディタは、一番スタンダードなツールです。個人の方から、ウェブ制作者の方まで、幅広くお使いいただいているツールになります。
Editor X
間島さん:Editor Xは、まだ日本では発表していませんが、クリエイターや、ウェブ制作者向けのプロフェッショナルなツールです。
Wixで使えるオンラインビジネス向けの機能
ここからは、Wixで作ったWebサイトで使える機能です。Wixは機能が充実しているので、オンラインビジネス、オフラインビジネスどちらでも十分にこと足りると思います。
ネットショップ機能「Wixストア」
間島さん:「Wixストア」は、有形無形、どちらの商材でも販売ができます。ドロップシッピングやeBayでの販売もできるので、越境ECにも使えます。Facebookショップの作成や、Instagramの広告を出稿したりというのも、Wixのプラットフォームからできます。
サービス予約「Wixブッキング」
間島さん:「Wixブッキング」は、オフラインで対面のサービスと、オンラインで提供するサービスの、どちらでも「サービス予約」ができます。例えば、ヨガ教室や、美容室、ジムなどサービスを提供しているところが使う機能です。対面サービスの場合は「Googleで予約」とも連携しているので、集客でも有効です。オンライン予約はZoomと連携しています。
席予約・ネット注文「Wixレストラン」
間島さん:「Wixレストラン」は席予約とネット注文の機能です。お店、飲食店の方が主に使うものですね。席の予約だけでなく、テイクアウトの注文受付、デリバリーの注文受付が、Wixでできるようになっています。
イベント管理「Wixイベント」
間島さん:「Wixイベント」はイベント管理ができます。オンラインと対面のイベントの作成をしたり、チケットの販売ができます。イベント参加者の方へのメールの送信や、参加者の管理もできます。最近では、座席指定チケットの販売もできるようになりました。
ホテル予約「Wixホテル」
間島さん:「Wixホテル」は、ホテルなどの宿泊施設向けの予約システム機能です。
オンライン決済
間島さん:「オンライン決済」は、Stripe、PayPal、クレジットカード決済、銀行振込などのほか、スマホ決済(PayPay、LINE Pay、メルペイ)にも対応をしています。
決済手段に関しては、日本のWixユーザー様から「日本はとてもユニークな市場なので、コンビニ決済や銀行振込を使えるようにしてほしい」というお声を頂いて、充実させてきたという背景があります。
顧客管理・流入施策
間島さん:オンラインビジネスの機能があったとしても、大事なところはWebサイトに来ていただいたり、お客様をいかに維持するかというところだと思います。そういったところに使えるような機能もあります。例えば、SEOの対策ツール、チャット、メルマガ、割引クーポン、カゴ落ちの自動化の機能、分析機能など、幅広く提供しています。
積田さん:最近だとGoogleビジネスプロフィールの重要性が高まっていますが、そこをお客さまが勉強して知るのではなく、ステップに沿って進めていけばWix内でGoogleビジネスプロフィールの設定をできるようにしています。Wixでは、わざわざお客さまが調べることなくステップに沿って設定できるようにすることで、お客様のビジネスの繁盛・成功をサポートしていることも、取り組んでいる活動の一つです。
Wixユーザー向けのモバイルアプリ
最後にWixが提供をしているモバイルアプリも紹介しておきます。
Wix Ownerアプリ
Wixサイトオーナー向けのアプリ。Webサイトの管理、アクセス解析、顧客とのやり取りを一元管理できます。
Spaces by Wix
Wixサイトの顧客向けアプリです。商品やサービスの購入、サービスの予約、オンライン決済、ブログ記事の閲覧、オーナーとのやり取りを一元管理できます。
Eat by Wix
Wixレストランの顧客向けアプリ。モバイルオーダー、店舗との直接のやり取りもできます。
マイアプリ by Wix
Wixサイトの顧客向けアプリです。iOS、Androidに対応している自社オリジナルのモバイルアプリを作ることができます。
関連記事:ノーコードでモバイルアプリが作れるマイアプリby Wixとは?Wixの中の人に聞いてみた
Wixは「専門知識がなくてもできる仕組み」を提供している
遠藤:Wixの機能で特徴的なところ、こだわっているところはありますか?
積田さん:皆さん、Googleアナリティクスを見られると思います。ですが正直、何をどういうふうに見ていいか、分からないと思うんです。ウェブのアナリティクスだと「どう見るか」を意識しないと、どこを改善すべきなのかが分からないですよね。
WIxでは、独自のアクセス解析レポートを提供しているので、そのデータをもとに改善の気づきが得られるようになっています。
例えば、一般的な同業他社のWebサイトと比べて、ダイレクトのトラフィックが弱いですよと知ることができます。その上で「こういった対策をしたほうが良いです」という気づきを、レポート上で把握できるようにしています。
あとは訪問者の行動概要ですね。例えば、サイト訪問者が商品を購入するまでのプロセスのうち、どういうところでドロップ率が高いのかというのを把握できます。
また、競合分析では似た業種の他社をベンチマークして比較をして、自社のサイトパフォーマンスをグラフ化してわかるようにしています。
例えば「ソーシャルメディアのトラフィックが多いので、さらに強化しよう」とか。Facebookと連携して、広告を使ったほうが良さそうな場合には、Wix内でできるようになっているので、AIにお任せして最適なターゲットや予算向けに広告出稿できるような仕組みも設けております。
遠藤