こんにちは。遠藤（@webmaster_note）です。2019年5月6日に、Facebookが動画ランキングのアップデートを発表しました。
動画ランキングとは、ニュースフィードやFacebook Watch、「その他のビデオ」のおすすめなどで、どの動画を表示するかを決める、重要なアルゴリズムです。
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より多く動画が表示されるために必要な3つの要素
Facebookは、今回のアップデートによって、Facebookの動画ランキングに影響を与える要素を３つ提示しています。
- ロイヤリティとインテント
- 動画の長さと視聴時間
- オリジナリティ
ロイヤリティ：ユーザーが繰り返し視聴する動画
ロイヤリティとは、忠誠心を意味します。FacebookはFacebookユーザーが、自分の意思で繰り返し視聴する動画に高いランクを与え、より多くリーチされるようになります。
例えば、Facebook内の検索で探されている動画や、Facebookユーザーが動画を視聴するためにFacebookページまで行って繰り返し視聴されている動画などが、高いランクを得られるとのことです。
Loyalty and intent: Intent and repeat viewership are important factors we consider when surfacing videos to people in News Feed. Going forward, we will add more weight in ranking to videos that people seek out and return to week after week.
動画の長さは3分以上、最低1分間は視聴される動画が必要
Facebookでは、ストーリー展開がある長めの動画がより好まれるという調査結果に基づいて、3分以上の長めの動画が推奨されています。
さらに、少なくとも1分間は、視聴される動画であることが求められます。たとえ3分以上の動画であっても、20秒しか視聴されていないとしたら、その動画のランクは低くなるということです。
Video and viewing duration: As we’ve shared in the past, it’s important to ensure that videos capture viewers’ attention for at least one minute. We will add more weight in ranking to videos that keep people engaged, especially on videos that are at least three minutes long.
Updates to Video Ranking | Facebook Newsroom
ちなみに「スライドショー」のような静止画像が多すぎる動画はリーチが減る可能性があるとFacebookは明言しています。
スライドショーのように見える: Facebookで成功する動画には活発な動きがあり、動画という媒体の可能性が最大限に生かされています。静止画像が多すぎる動画の配信は減らされる可能性があります。
オリジナリティのある動画
Facebookでは報酬を受け取って、第三者の大量の動画（コンテンツ）をシェアすること（シェア詐欺）を禁止しています。
「シェア詐欺」と呼ばれる行為を行なっているFacebookページは、配信や収益化が大きく制限されます。
また、他から転載された動画は、そのFacebookページで独自に作成した動画ではないため、配信が制限されます。
Originality: Last year we announced that we would limit distribution for unoriginal or repurposed content from other sources with limited or immaterial added value — as well as demote video content from Pages that are involved in sharing schemes. We will more strongly limit distribution and monetization for this kind of content. (See here for more details.)
Updates to Video Ranking | Facebook Newsroom
Facebookのユーザー体験に貢献する動画が求められている
Facebookは、今回のアップデートは、オリジナリティが高く、よりクオリティが高い動画を作っているビデオクリエイターを助けるとしています。
「シェア詐欺」対策や収益化など、ビデオクリエイターを守るところもある一方で、ロイヤリティや動画の視聴時間など、Facebookのユーザー離れを防ぐような、Facebookユーザーにより良いユーザー体験を提供できる「魅力的な動画」を評価するとも見えます。
Facebookに限らず、YouTubeでも視聴者維持率が重要視されているように、各SNSプラットフォームのユーザー維持に貢献する動画が、今後はより求められていくのでしょう。
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