はじめてのWordPress入門講座【基礎知識・基本的な使い方・トラブル対応】

2019年4月からWordPressのphpバージョンは5.6以上が必要になるよ!

2019年4月からWordPressのphpバージョンは5.6以上が必要になるよ!

WebサイトでWordPressを使っている方、2019年4月からWordPress(バージョン3.2以降)のサーバー要件でPHPバージョンが5.2.4から5.6以上に変更になりますよ。

WordPressのサーバー環境を更新していない方は、できるだけ速やかに最新のPHPバージョンに切り替えましょう。

WordPressのPHP最小バージョンは5.6以上になる

今回の変更は、2018年12月9日にWordPress.orgで発表になっています。

WordPressで使っているサーバーのPHPバージョンが5.5以下の場合は、バージョンアップをしておきましょう。

I’d like to propose that in April 2019, we bump the minimum PHP version requirement to be 5.6.

Updating the Minimum PHP Version – Make WordPress Core

PHPのバージョンが5.5以下の場合は、セキュリティアップデートのみの対応となります。

WordPressに必要な環境は

WordPress Codex日本語版には、サーバー要件が以下のように掲載されています。

  • バージョン 3.2 系以降
    • PHPバージョン 5.2.4 以上
    • MySQLバージョン 5.0.15 以上または MariaDB (バージョン問わず)
  • バージョン 2.9〜3.1 系
    • PHPバージョン 4.3 以上
    • MySQLバージョン 4.1.2 以上

今回の変更になるのは「バージョン 3.2 系以降」の「PHPバージョン 5.2.4 以上」の部分です。ここがPHPバージョン5.6以上となります。

さすがにWordPressのバージョン 2.9〜3.1系をいまだに使っているWebサイトはほとんどないと思いますが、念のため、ご自身が管理しているWebサイトの状況を確認しておくことをお勧めします。

PHP5系は2018年末でサポートが終了

また、PHP5系は2018年末にサポートが終了して「セキュリティアップデート」すらなくなっています。

もし、PHP5系を使われているようなら、できるだけ早く、サーバーのPHPをバージョンアップしましょう。

ちなみにPHP7.0もサポートが終了しているので、バージョンアップするならPHP7.3以上にすることをお勧めします。

WordPressの推奨環境は

これは推奨環境ではなく、WordPressを使うのに最低限必要となる環境です。

WordPress Codex日本語版には、推奨するサーバー環境として以下のように掲載されています。

  • PHPバージョン 5.6 以上
  • MySQL 5.6/MariaDB 10.0 以上

WordPress.org 日本語では?

ちなみにWordPress.org 日本語では、WordPressの推奨環境として以下のように掲載されています。

  • PHP バージョン 7.3 以上
  • MySQL バージョン 5.6 以上、または MariaDB バージョン 10.0 以上
  • HTTPS 対応

日本語 « 要件 — WordPress

サーバーのPHPバージョンを確認する方法

サーバーのPHPバージョンは、それぞれのサーバーの管理画面で確認をすることができるはずです。

エックスサーバーでPHPバージョンを確認する

エックスサーバーの場合は「サーバー管理」の「PHP Ver.切替」で現在のPHPバージョンとバージョンの切替を行うことができます。

エックスサーバーでPHPバージョンを確認する
エックスサーバーでPHPバージョンの切替をする

ロリポップ!でPHPバージョンを確認する

ロリポップ!の場合は「サーバーの管理・設定」の「PHP設定」で、現在のPHPバージョンと変更をすることができます。

ロリポップ!でPHPバージョンを確認する

サーバーでPHPのバージョンアップするときは注意が必要

サーバーのPHPバージョンは最新にしておくことは、とても重要です。重要ですが、バージョンアップをするときには注意が必要です。

Webサイトによっては、Webサイトで使われている(書き方)phpのバージョンが古い場合、サーバーのPHPバージョンを新しくすると、正常に機能しないことがあります

プラグインを使わずに、PHPを独自に書いている場合には要注意です。かならず、そのWebサイトを作ったWebサイト製作会社などに確認を取るようにしましょう。

参考:要注意!WordPressでサーバーのPHPバージョンを上げる前に「500エラー」が起きないかチェックして! | WEBマスターの手帳

私も、問い合わせフォームをプラグインを使わずに、PHPを独自に書いているWebサイトで、エラーがでているのを見たことがあります。Webサイトの機能が動かなくなってしまうので、十分に注意してください。

プラグインが動かなくなる場合もある

また、サーバーのPHPバージョンをバージョンアップすると、今まで使っていたプラグインが使えなくなることがあります。

それは、そのプラグインが対応しているPHPバージョンが古いということです。つまりプラグインの更新がされておらず、セキュリティ面でも脆弱性があり、ハッキングなどの危険性が高いと言えます。

プラグインを使う場合は、必ず、最新のWordPressに対応している(更新がされて互換性がある)ものを選びましょう。

WordPressの環境は最新の状態にしておきましょう

WordPressにはWordPressやプラグインのアップデートがありますが、サーバーのアップデートも必要です。

なんだかよくわからないから、やらずに放置では、セキュリティ面でもリスクを抱えてしまいます。しっかりとWebサイト制作会社などに確認をして、最新の状態にしておきましょう!