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乃木坂46の写真集が爆売れ!乃木撮と生田絵梨花の写真集はTwitterを使ったPR戦略が見事!

乃木坂46の写真集が爆売れ!乃木撮と生田絵梨花の写真集はTwitterを使ったPR戦略が見事!

こんにちは。乃木坂46のファンになって2年目、齋藤飛鳥推しの遠藤(@webmaster_note)です。

飛ぶ鳥を落とす勢いの乃木坂46ですが、メンバーの写真集も、重版の連続に、発行部数の記録更新と売れまくっていますね。

今回は、そんな爆売れしている乃木坂46の写真集を、Webマーケター目線で、SNS活用にフォーカスして分析してみたいと思います。乃木坂46はShowroomも活用しているのですが、今回はTwitterを見ていきましょう。

乃木坂46ファンの皆さん、メンバーの写真集を全て取り上げたいところですが、ページ数が大変なことになってしまうので、全ては取り上げられないことをご了承ください。

乃木坂46の写真集が発売前から爆売れ!予約段階で重版の連続!

乃木坂46メンバーの写真集は、以前から売れていましたが、今回は2018年に発売されたものを中心にみていきたいと思います。

乃木撮で成功したのをキッカケに、その後、発売された写真集では、乃木撮のTwitter活用が活かされているように感じています。とくに生田絵梨花の「インターミッション」では、とてもうまくTwitterが使われており、発売前に重版が決まり22万部という講談社110年の歴史上、最多部数を記録しています。

「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」は、どちらも出版社が講談社です。そう考えると講談社のTwitterを使ったPR戦略がうまいとも言えるのかな。

乃木撮

初版20万部、予約受付の段階で2度の重版。2018年12月には、5度目の重版で、累計発行部数が32万部を突破となり、2018年のオリコン写真集年間ランキングでは年間1位。

出版社:講談社
発売日:2018年6月26日

とにかくTwitterを使ったPRが見事で、アイディア勝ちしていました。

いたずら(星野みなみ 1st写真集)

発売日の時点で7.5万部。2018年度のオリコン写真集ランキングの9位にランクイン。

出版社:白夜書房
発売日:2018年4月10日

わたしのこと(西野七瀬 1stフォトブック)

初版発行部数は12万部。発売の翌日に重版となり、6日後には2度目の重版。2018年度のオリコン写真集ランキングは4位にランクイン。

出版社:集英社
発売日:2018年5月9日

「七瀬に言って欲しいセリフ選手権」が大きな話題になっていたようです。

存在(井上小百合 1st写真集)

初版5万部で、発売前に1万部の重版となり累計発行部数は6万部。

出版社:光文社
発売日:2018年12月12日

空気の色(北野日奈子 1st写真集)

初版は5万部。発売前に2度の重版、発売後に3回目の重版となり、累計発行部数は7万部越え。

出版社:幻冬舎
発売日:2018年12月27日

インターミッション(生田絵梨花 2nd写真集)

初版部数が20万部。発売前に重版となり累計発行部数は22万部。講談社110年の歴史上、最多部数を記録

出版社:講談社
発売日:2019年1月22日

パスポート(白石麻衣 2nd写真集)

初版は10万部。発売前に1万部の重版。その後22回の重版があり、累計発行部数は33万部越え。

出版社:講談社
発売日:2017年2月7日

潮騒(齋藤飛鳥 1st写真集)

発売前に重版が決まったようです。2018年12月には通算22回の重版が決まり、累計発行部数は20万部を突破。

出版社:幻冬舎
発売日:2017年1月25日

潮騒ではInstagramのアカウントか開設されていました。ただ、どちらも今ほどPRに活用できていたようには思いません。

Twitterを使ったPR戦略が見事!SNSユーザーに盛り上がりやすい話題の提供ができている

乃木坂46メンバーの写真集のSNSにおけるPRで、全体的に共通しているのは次の3つですね。

  • 専用のTwitterアカウントを開設した
  • 写真集の先行カットやお知らせだけではなく、オフショットや動画を投稿
  • ハッシュタグを使ってシリーズ化している

出版社ごとにPRのうまさに差はありますが、「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」の講談社は、特にTwitterの使い方がうまいですね。

乃木撮の「#あごのせ坂」「#スタンプ坂」や「#生田絵梨花写真集オフショット祭り」など、投稿内容をシリーズ化させて、フォロワーを飽きさせずに話題を提供し続けたのは見事ですね。

人は誰もが熱しやすく冷めやすいものです。いかに写真集の発売に向けて、熱を維持して冷めさせないかも重要です。

単に写真集の中のページを先行公開するだけではなく、オフショットや、写真集アカウント専用のコンテンツも作ることで、写真集へのエンゲージを維持することができます。紙面のカットは写真集を買えば見られるので、Twitterでしか見られない「限定コンテンツ」のほうが魅力度は高いでしょう。

「乃木撮」では、発売後も「#乃木撮推しカット祭り」や「#乃木坂女子会」「#あごのせまる」など、大御礼企画としてコンテンツをツイートしていますね。

写真集のPRはおまけ。メンバーの魅力をPRしている

とくに「乃木撮」から、TwitterでのPRが変わった印象をうけています。「インターミッション(生田絵梨花)」のTwitterアカウントと、「いたずら(星野みなみ)」のTwitterアカウントでは、明らかに投稿の内容が違います。

写真集というのは、既存ファンが購入することが多いものだと思います。しかし「乃木撮」では、既存ファン以外も楽しめるコンテンツが多く、乃木撮という写真集をPRするというよりも、乃木坂46そのものの魅力が伝わるコンテンツになっています。

発売前に22万部という快挙を成し遂げている「インターミッション(生田絵梨花)」も「乃木撮」と同じく、オフショットとして写真と動画で生田絵梨花の魅力をPRしています。

写真集の先行カットの公開や発売前でのカウントダウンは、写真集のPRであって、メンバーそのもののPRではないので、そこにメンバーの魅力を伝えることを加えて、見事にコンテンツ化していますね。

Twitter活用に欠かせない投稿数

さらに、Twitterならではとも言えますが、投稿しているコンテンツの数も重要です。「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」は、他のメンバーの写真集とは、明らかに投稿数が多いです。

Twitterは、タイムライン(フィード)の流れるスピードが早いという特性があります。そのため投稿数は多い方が有効です。「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」はこの点を、しっかり押さえていますね。

投稿している動画の長さが短いのもTwitterに合っていますね。

発売前に盛り上がりやすい話題を作った

発売前に大きな話題になったかどうかは、発行部数にも大きく影響していそうです。やはり、最初のスタート時にどれだけブーストをかけて加速できるかは、写真集でも重要でしょう。

その点でも「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」では、ファンだけでなく、乃木坂46に興味を持っている人(写真集が発売されるからといってすぐに買う人ではない)も、楽しめるコンテンツが多く提供できていたと思います。

ファン以外の多くの人たちもTwitterで、その写真集や、そのコンテンツを話題(ツイートやリツイート)にしやすかったのではないでしょうか。

「乃木撮」のときは「#あごのせ坂」が大きな話題(多くの「いいね」や「リツイート」がされていた)となっていたので、乃木坂46に興味がない人も目にして、興味を持った人もいそうです。

実際、発売前で「乃木撮」のツイートは、いいね数が1万を超えているものがほとんどですが、同じ講談社でも「パスポート(白石麻衣)」のツイート(発売前のツイート)では、いいね数が1万を超えているものはほとんどありません。(講談社は「乃木撮」で正攻法を確立したのかな)

「インターミッション(生田絵梨花)」も、いまは発売前ですが、1万いいねを超えているツイートがいくつもあります。

もちろん、乃木坂46の人気や、メンバーの人気なども影響していると思いますが「乃木撮」と「インターミッション(生田絵梨花)」では、その人気を存分に生かしていますね。

ここまで、見ていて思うことは、お知らせ的な投稿はコンテンツではないなということです。発売日までのカウントダウンは身内ネタ。それらはファンには響きますが、興味を持っている人には響きづらいでしょう。

紙面の先行カットを公開するのも悪くはありませんが、それだけでは、ファン(推しメンがいるような)ほどの熱量を持っていない人を引き付けるのは難しいでしょう。

もしTwitterでのPRがなかったら

もしかりにTwitterで専用アカウントがなく、PRもなかったとしたら、どうなっていたのでしょうか。

発売します!予約受付中です!というお知らせだけでは、なかなか話題にしづらいですよね。ファンの人は、メディアの記事や、乃木坂46のWebサイトをツイートをするでしょう。でも、それ以外の人たちは、ほとんど反応しないでしょう。

発売前にTwitterでのPRがなければ、話題になるのは「発売後に、写真集を買ったファンの投稿」や「発行部数」ぐらいしかないでしょう。

このように考えると、やはり発売後の話題作りのためにも、発売前から、積極的にTwitterを活用して、コンテンツを作り、発信をしておくことは重要ですね。

見事にTwitterでのユーザー体験を作った

結局のところ、既存ファンにうける「身内ネタ」だけだったのか、身内ネタだけでなく、ファンほどの熱量がない人にも響くコンテンツを提供できたのかが、ヒットを爆発的な大ヒットに押し上げた違いのように思います。

Twitterを活用して、すでに「好きだ!」といってくれてる人だけでなく、知っている程度の人を惹きつけて惚れさせたことで、写真集の購入につなげたということでしょう。もちろん既存ファンの人たちが、さらに盛り上がる要因にもなっていますね。

そして、なによりもTwitterユーザーが楽しめるコンテンツを作り、Twitterで、写真集を出す「その人(メンバー)」の魅力に触れられる体験を提供できているということですね。

以前に「乃木坂46ファンになって実感した!芸能界はSNSにおけるユーザー体験づくりが出来てなさすぎる! | WEBマスターの手帳」という記事を書きましたが、ぜひとも乃木坂46のPR担当の方には、この写真集の成功から、多くを参考にして、乃木坂46のPRにも生かしてもらいたいですね。

遠藤

もしかしたら講談社は「乃木撮」ではなくて「長濱ねる1st写真集 ここから」で正攻法を見つけて、乃木撮で確立したのかな。

長濱ねる1st写真集 ここからのTwitterアカウントの投稿に、今回、分析したポイントがちらほら見られる。