以前にクライアントのWEBサイトで「会員制サイト」をWordPressを使って自力で作れないかという話になりました。結局は「やりたいこと(掲示板機能、テンプレート販売、会員区分など)」やセキュリティの問題でオリジナルで会員機能を持ったWEBサイトをプロの力を借りて制作しました。
WEBマスターの手帳でも「会員制サイト」をWordPressで作りたいなと思った時期がありました。今は、会員制サイトを作ることに優位性を感じていないので作る気はありません。
ですが、いろいろと調べたものがEvernoteに過去の遺産のように残っていたので、WordPressで会員制サイトを作るのに使えそうなプラグインをメインにメモとして残しておきたいと思います。
今回、紹介するプラグインには実際に使っていない(WordPressで会員サイトを作ったわけではない)ものを含みますので、そんなプラグインもあるんだね程度に見ていただけたらと思います。紹介したプラグインを使って何かトラブルが発生しても責任を負いかねますので、ご了承ください。
WEBサイト全体に閲覧制限をかける「Password Protected」
一般的には.htaccessやサーバーの設定を使ってWEBサイトへのアクセス制限をかけますが、「Password Protected」を使うとWEBサイトを閲覧するための「パスワード」を設定することができます。
パスワードを知っていれば、ユーザー登録をすることなく閲覧することができます。サービスの利用者やクライアント、取引先だけが閲覧できるWEBサイトを作る際に使えそうです。
Password Protected — WordPress Plugins
参考:Password Protected – サイト全体にパスワード認証を設定できるWordPressプラグイン – ネタワン
WEBサイトをユーザーだけが閲覧できるようにする「Simple Members Only」
「Simple Members Only」は、WordPress(会員制WEBサイトを構築しているWordPress)のユーザー情報を元にWEBサイト全体に閲覧制限を設定できるプラグインです。
WEBサイトのトップページもログイン画面も隠すことができるので、完全なクローズなWEBサイトを作りたい場合には使えそうです。
閲覧にはユーザーIDとパスワードが必要なので「ユーザー登録」が必要になります。管理者がWordPressにログインをするのと同じです。ただしユーザー権限が管理者とは異なります。
Simple Members Only — WordPress Plugins
会員レベルに応じた制限を設定できる「Simple Membership」
「Simple Membership」は会員レベル(無料会員、シルバー会員、ゴールド会員など)を設定することができます。また会員レベルの有効期限を設定することもできるので、1ヶ月だけのお試し会員なども作れます。
また投稿や固定ページ、投稿カテゴリーで閲覧できる会員レベルを選択することが可能なので、ゴールド会員だけが閲覧できるページなどを作ることができます。
Paypal決済に対応しているので、有料会員の決済も込みで会員サイトを作ることができます。
Simple Membership — WordPress Plugins
参考:WordPressで会員制サイトを作れる無料プラグイン「Simple Membership」 | Webクリエイターボックス
記事や固定ページの閲覧を制限する「WP-Members」
「WP-Members」はWEBサイト内の投稿(ブログ記事)と固定ページに閲覧制限をかけることができます。特定の投稿や固定ページだけに閲覧制限をかけることもできます。
トップページやカテゴリーページやアーカイブページにアクセス制限をかけることはできません。
閲覧できるのは「Simple Members Only」と同じく、WordPressのユーザー登録されている(ログインできる)人のみです。
WP-Members: Membership Framework — WordPress Plugins
参考:WordPress 会員制サイトの作り方 WP-Members | hijiriworld Web
ユーザー分類ごとに記事の閲覧を制限する「User Access Manager」
「User Access Manager」はWordPressのユーザー分類で特定投稿やカテゴリー内の投稿に閲覧制限(ページタイトルは見えるけど本文が見れない状態)を書けることができます。
無料会員が見れるカテゴリー、ゴールド会員が見れるカテゴリーなどを作ることができます。
User Access Manager — WordPress Plugins
参考:【WordPress】ユーザーグループごとに投稿カテゴリーを制限する方法 | バシャログ。
WordPressのユーザー権限をカスタマイズできる「User Role Editor」
「User Role Editor」は、WordPressのユーザー権限を細かくカスタマイズすることができます。
WordPressのユーザー権限には「管理者」「編集者」「投稿者」「寄稿者」「購読者」の5つがあります。それぞれ、投稿や固定ページの編集権限の有無などのできることが異なりますが、デフォルトの設定以外にも権限を割り振りたい場合に「User Role Editor」は便利です。
また新たに「ユーザー分類」を追加することもできます。
User Role Editor — WordPress Plugins
参考:「User Role Editor」プラグインを利用して、WordPress管理画面でユーザーの権限を細かくカスタマイズする
ユーザーの種類と権限 – WordPress Codex 日本語版
WordPressをソーシャルログイン対応できる「Gianism」
WordPressにログインする際にFacebook、Twitter、Google、Yahoo、Mixiのアカウントを使ってログインができるようにすることができます。
ソーシャルログインに対応できるプラグインには「Premium Social Login with Social Data Integration (Paid)」などもありますが「Gianism」は日本産ということで日本ユーザー向きになっているようです。
ソーシャルログインをしたユーザーに対して他のプラグインを使って投稿や固定ページの閲覧制限ができるかは未確認です。知っている方がいたらぜひ教えて下さい!
参考:WordPressにソーシャルログインを実装する国産プラグイン「Gianism」の設定方法 | WordPressテーマ「メシオプレス」ブログ
掲示板機能を追加できる「bbPress」
掲示板やフォーラムのようなユーザーが書き込めるページを作ることができます。
掲示板への書き込みはユーザー登録などは必要ありません。誰でも書き込むことができます。
参考:意外と簡単に作れるWordpress掲示板「bbPress」プラグインの使い方、日本語でフォーラムを設置したいなら唯一の選択肢かと
SNS機能を持つ会員サイトを作れる「Buddypress」
「Buddypress」は、ユーザーのプロフィール作成やプロフィール画像、フレンド登録、ユーザー同士のメッセージ機能などSNS機能をWEBサイトに追加することができます。
また「bbPress」と組み合わせることで掲示板機能も持つことができます。
BuddyPress — WordPress Plugins
Paypalを使ったショッピングカート機能が追加できる「WordPress Simple Paypal Shopping Cart」
WordPressにPaypal決済のショッピングカート機能を加えることができます。会員向けに物販をする場合には丁度いいですね。
Paypalであれば定期購読にも対応しているので会員サイトでも使えますね。
WordPress Simple Paypal Shopping Cart — WordPress Plugins
Paypal決済のボタンを実装できる「WP Easy Paypal Payment Accept」
有料会員やイベントのチケット販売などでPaypalの購入ボタンを設置することができるプラグインです。購入する際にシルバー会員かゴールド会員かを選べるようにすることもできます。
WP Easy Paypal Payment Accept — WordPress Plugins
PDFや画像などのデータ販売ができる「Easy Digital Downloads」
電子書籍や画像などを販売するのに使えるプラグインです。商品を購入した人に直接ダウンロードしてもらうことができます。
会員で電子データの販売をする際に使えると思います。ユーザーとしても購入後、すぐにダウンロードできたほうが便利で満足度も高いですよね。
Easy Digital Downloads — WordPress Plugins
会員決済に関しては「SPIKE」や「STORES」なども使えそうなので、いつか試してみたいなー。