どこで何を使うのかの流れを考える
WEB施策を企画する上で、全体像(全体の流れ)を考えなければ目的達成へのスムーズな施策は取れません。
全体の流れを考えて、どの段階で何を使うのかを考えなければいけないでしょう。何を使うのかを考えるには各手法の特性を理解していないと難しいですね。
トリプルメディアなどと呼ばれる「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」については今回は割愛しますが、これらを理解しておくことは非常に大事です。
今回は「オウンドメディア/アーンドメディア」と「ペイドメディア」という「情報発信に金銭的コストがかかるかどうか」を基準に2つに分けて、AISASという消費者行動プロセスに沿って、なにをすべきかを考えてみます。
※一部、自分なりの解釈に基づいているため一般論と違う場合があります。
AISASと一言で言っても、そんなに綺麗に人間の行動は区切れるものではありません。受け手の人それぞれで状況は異なります。
参考の図のように「注意・関心」が1つにまとまっていることも多いです。また「注意・関心・調べる」までまとまっている場合も多々あると思います。
オウンドメディアとアーンドメディア
プロモーションしてブランディングしていくのに最適です。認知度、理解度の向上や信頼獲得により、次の段階(購買)へお客様をスムーズに誘導することができます。
オウンドメディアの魅力は何と言っても拡散の種を作れる点です。自社で作ったコンテンツが共感を得て(ターゲットの人から得られなければダメ)、うまく拡散されればWEB上のニュースメディア(yahooニュースなど)やキュレーションメディア、影響力の高いブログなどで情報が広がります。インフルエンサーの人に商品を試してもらい、紹介してもらうのもいいですね。
またオウンドメディアは自社で管理・運営をするため、コンテンツのコントロールをすることができます。企業からのメッセージや商品・サービスに関する情報共有をお客様に向けて計画的に発信することができますので、注意・関心・調べるという感情段階での施策に適しています。
ただしアーンドメディアの場合は「ブログ」でも消費者の方が管理・運営をしているため決定権が自社になくコンテンツをコントロールすることはできません。というかコントロールしようとするのは危険です。
ひとことでソーシャルメディアといっても管理・運営を誰がしているのか。企業なのか消費者なのかによってオウンドメディアよりなのかアーンドメディアよりなのかの違いが出てくると思います。共有段階での舞台はアーンドメディアになります。企業としてはアーンドメディアでの共有をサポートする施策を打てるといいですね。
ペイドメディア(広告媒体)
ニーズが顕在化しているのであれば、Google検索、Yahoo検索でのリスティング広告も有効です。
まだニーズが顕在化していない潜在ニーズに対しては検索結果に対する広告よりもFacebook広告やTwitter広告(コストが難点)、ソーシャルメディアでシェアされた情報を目にする、TV、新聞、店舗でのPOP、チラシなどが有効ですね。
とはいえ零細企業の場合はいくら単価が下がったとはいえTVCMや中吊り広告などには手が出しづらい。
広告は資金さえあれば確実性を高めることはできますが、零細企業で広告出稿の予算を潤沢に用意できるところは少ないかもしれません。
Facebook広告のように広告を見せる人をターゲティングできる(興味・関心・年齢など)場合は注意の段階(潜在ニーズ)にも効果がでる場合もありますが、検索結果に対する広告は「調べる」段階にいる人に向けて出稿するのがいいと思います。
広告に関してはキャッチコピーやライティングが重要になり、お客様側から見ると信頼性、客観性、関係性などが弱い場合が多いです。
よほどバズる要素でもない限り、広告がシェア(共有)され、情報が拡散されることはまずないでしょう。
扱う商品・サービスによって施策は変わる
当然ですが、取り扱っている商品・サービスによって取るべき施策は変わります。消費者行動も変わってくるので、今回の話が全てに合う訳ではありません。
ECサイトのような購買までがWEB上で完結する場合と対面が必要となる場合でも異なります。ECサイトでも実店舗があるかないかでも変わってきますね。