オウンドメディアを運営していると、全ての記事で上位表示しなければいけないと思い込んでしまう方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。
とくにオウンドメディアを1つの事業として、オウンドメディアの収益化が目的ではないのなら、なおさら、全ての記事がGoogle検索などで上位に表示される必要はありません。
全てのコンテンツでSEOを狙わなくても良い
ちゃんと設計が出来ていればの話ですが、コンテンツには種類があるので、上位表示しないコンテンツ(ブログ記事)があってもいいんです。
今回はコンテンツを大きく別けて2つご紹介します。
訪問者を集めるコンテンツ
これがいわゆる「上位表示させたいコンテンツ」です。まだ、あなたと出会っていない人と出会うためのコンテンツです。Google検索をしている見込み顧客に対して、あなたの存在を知らせ、あなたが提供しているサービスや商品の存在を知ってもらうキッカケとなるコンテンツです。
コンテンツの内容は当然、検索に対する解答です。あなたが出会いたい人が、あなたが専門とする領域でどんなことに困り、その困っている状態を解消するためにどんなことを調べるのか。
その解消に役立つコンテンツを作りましょう
訪問してくれた人へ提案(気づきを与える)するコンテンツ
これが上位表示する必要がないコンテンツです。例えば宝石商の人のブログで、彼女へのプレゼントを探している人に対して「こういうタイプの女性にオススメの宝石」というコンテンツを作り、キャリアウーマンの女性、社交的な女性、内向的な女性など「彼女の特性」に合わせた宝石の選び方を提案したいとします。
この時にターゲットである「プレゼントを探している男性」が「ゴルフ好きの彼女に宝石をプレゼントしたい」という明確なニーズがあって、検索をしているのなら、そのニーズに対して上位表示を狙ってもいいでしょう。
しかし「ゴルフ好きな彼女に合う宝石をプレゼントしたい!」と思っている人がどれだけいるかが問題です。もっとフワッと「彼女に宝石をプレゼントしたい」と思って、情報を集めている人の方が多いでしょう。
その人に対して、まずは、女性に宝石をプレゼントすることについて基本的なことを解説する記事を公開して、まずは来てもらう。そして「こんな女性には、こんな宝石がオススメですよ。」など、さらに有益な参考となる情報や「〇〇してみてはいかかですか?」と提案をする。
また、コンテンツを作っただけでは意味がありません。そのコンテンツはオウンドメディアの訪問者の人にしっかりと認知してもらう必要がありますので、バナー画像を作ってアピールすることが必須です。
「宝石商がオススメする彼女へのプレゼントの選び方」のような記事を作り、その記事内で「彼女の性格に合わせた選び方」など、提案コンテンツへのリンクを貼るなどして紹介することも有効です。
訪問者の人の流れ
最後に訪問者の人の流れを確認しておきます。
- 訪問者を集めるコンテンツで見込み客を集める
- 訪問してくれた見込み客に対して提案するコンテンツへ誘導する
- 訪問してくれた人は「自分が意識していなかった有益な気づきを得る」
- あなたのサービスへの好感度が上がる/顧客になってくれる
必ずしも上記の流れに沿うわけではありませんが、全てのコンテンツで上位表示によるアクセス獲得をする必要がないことはお分かり頂けるかと思います。