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中小企業の新入社員研修で受け身を改善させたいならブログ運営をさせるべき!

平成26年度 新入社員のタイプは「自動ブレーキ型」という毎年恒例のくだらないニュースを見ながら、「日本文化である個より集団を優先し、自分を押し殺すことを良しとしてきた社会から脱却した日本人が今の日本社会にはそんなに多いんだ。へぇ〜」「30代〜60代の社会人は、相当なイノベーティブなんだな」「むしろ年齢が上がれば上がるほどリスクを恐れ保身に突き進んでいる。特に企業内ではリスクを冒しても挑戦する企業なんて雀の涙ぐらいしかいないという自分のイメージは偏見だったんだ」とひねくれ者になっていました。

その時に合わせて新入社員の研修を紹介していたのですが、「ブログ運営させれば良いのに」と思ったので、記事にしてみます。

新入社員が受け身姿勢でなくなる

そこまで「受け身」を嫌がるのなら、受け身で居ては成り立たないことを研修で取入れてみてはどうでしょうか。

ブログを運営しはじめると受け身から自分の意見を持ち、それを発信する状態になります。というのもブログ運営で受け身は成りえません。自分でネタを見つけ、それに対しての自分の考察や見解を持ち、その意見をブログ記事にする。そしてブログ記事を公開する。これは必ず必要な要素です。

この記事を書いてと言われたから書く、他の人と当たり障りないように自分の意見ではなく、みんなが言っていることを書くでは誰も読みに来てくれないし、全然おもしろくありません。

思考力が養われる

WEBで自分の意見を発信することは思考力を養っていくことが出来る。自分の意見として書くためには情報をインプットし、それに対して自分なりに考察しなければいけません

もちろんブログ記事を書くというアウトプットのためのネタを見つける「発見力」が知らず知らずに上がります。さらに日々の生活でのアンテナの感度が上がり「受信力」も上がっていくでしょう。

様々な価値観や意見を持っている人に自分の意見を伝えるにはどうしたらいいか?を考えるようにもなります。

自己表現できるようになる

ソーシャルメディアは公共の場。肝に命じている「100人の前で同じことを言えるか?」という意識」にも書きましたが、ブログメディアで発信するためには「不特定多数の人に見られている」という意識を持たなければいけません。

自分とは価値観、習慣、考えなどが異なる人とも自分の発信した情報を受け取るなんてことは常に起こります。自分とは異なる人に向けて自分の意見を伝えることはかなり難しい。最初からうまくできるわけがない。でもトレーニングをして経験値を積み上げていくことで出来るようになる。

記事を公開する前に上司がチェックする体制をとるべきですが、そうだとしても自分が書いた記事を公開前に客観的に見ることも必要です。その記事を公開してどうなるのか?をある程度予想する力が求められます。

お客様目線の意識を持つことが出来る

ブログを一般公開した場合、その記事は読んでいる人の役に立つ、つまり読みに来た理由を解消できる必要がある。

芸能人の一見どうでもいいような、ただの日記にもなっていないブログでもそのブログを読みにくる人(ファン)とすれば、その芸能人の日常を少しでも垣間みたい、知りたいというニーズに応えているわけです。

御社にファンがいて御社の日常を知りたいと思う人がいるのならば新入社員ブログでも芸能人ブログと同じようにしても良いかもしれませんが、恐らく多くの企業では成り立たないと思います。

ということは、新入社員のブログが読まれるブログになるためには、そのブログを読む人を明確にする、その人のどんなニーズに答えるのかなどのマーケティングスキルが必要になるはずです。そしてお客様が見えていないマーケティングは役に立ちません。

新入社員が自分のブログを読まれるブログにするためにお客目線のブログを作れるようになると、その恩恵はブログだけでなく営業、商品開発、広報、経営企画など様々なシチュエーションで活きるはずです。

公開しなければ意味がない

恐らく企業の広報部の方や上層部の方は、新入社員に会社の看板を背負って情報発信をすることに対して、かなりの抵抗感を持たれるでしょう。

彼らがモラルある投稿をせず、言ってはいけないこと、書いてはいけないことを書いてしまい【炎上】する可能性もあります。

どんなに気を使って書いたとしても反対意見は必ずあります。「炎上」の可能性をゼロにすることは不可能です。ライバル企業が攻撃してくるかもしれません。

しかし、炎上とはリアルの社会でも(WEBでの規模とは違ったとしても)起こっているはずです。取引先を怒らせてしまった。お客様を怒らせてしまった。こういったことは怒っているはずです。この時に対処できるか対処できないか。これはブログを運営し、価値観が違う人、意見が違う人へも情報発信することで「炎上」を経験せずともいざという時の対応力に差が生まれるはずです。

どうしても、リスクは冒せないということであれば公開する範囲を社内にしてもいいと思います。とにかく自分の知らない第3者に意見が届く、ブログ記事を読まれるという環境であることが重要です。

ブログを一般公開するメリット

思いつくメリットを書き出してみます。

  • 社内で働く人の顔や声が知ってもらえる
  • 実名で書くことで責任が生じ、責任感が強くなる
  • お客様や取引先に新入社員を知ってもらうことで愛着心を持ってもらえる
  • 新入社員の成長を公開することでファンができる
  • 営業の際に、先方が新入社員のことを「知っている」状態になる(相手のことを全く知らない状態と多少なりとも知っている状態では親近感の差は大きい)

一番大きいメリットは自社メディアとして営業活動に貢献してくれる可能性が大いにあることです。

今の新入社員の強みはWEB慣れしていることでしょう。リテラシーが高いかどうかは別ですが、日常から情報収集にWEBを活用している世代です。プライベートではブログ運営をしていてもおかしくありません。TwitterやFacebookを使っている人も多いはずです。LINEに関してはほぼ100%近く使っているはずです。

日本の将来をこけ降ろして社会的なガス抜きに使っていないで、彼らの良い所に注目して、特性を生かすようにしていくという考えをもってみてはいかがでしょうか。