自分が関わっていないプロジェクトについて意見を求められても答えようがない
内情を知らない人間が口出しすることほど余計なことなはい。概要レベルで話を聞いたぐらいでは、それに対して意見をいいようがないです。
実情を把握もしていないで何を言えばいい?論点を合わせることも出来ないし、アドバイスのしようもない。
現場が見えていない上層部からの口出しと同じ。「全然、現場をわかっていないから、こんな方向違いなことを言い出してるんだ」ってなることありませんか?
いわゆる机上の空論ってやつです。
意見を言うなら関わるべき
本当に意見を言いたいのならば関わるべきです。そして関わるとは入り込むこと。
なにかを変えたい。なにかを解決したい。そう本気で思うなら入り込むべきだと思っています。チームの一員として関わるべき。会議にだって同席すべきです。
自分は安全な所にいて、課題解決に口は出すけど、行動は共にしない。これでは信頼も得られない。もちろん実情が見えていないから口を出すポイントも方向違いになりやすい。
外部の人間は所詮は部外者。
例えば社会問題を解決させたいけど、自分は外にいて中には入らない。これでどうやって問題を解決させるのか?これでどうやって人の心を動かすのか?
表面的なものしか知らずに口だけ出しても反感を買うだけです。意見やアドバイスをするのなら、相手の実情を知らなければならないと思っています。
たとえプロジェクトメンバーの人にザッと説明をしてもらったとしても、人物事は1人でも人を介したら事実の10%が伝われば良いほうだと考えています。伝言ゲームがいい例です。情報は人を介せば介すほど元とは違ったものになります。
だからこそ、コンサルタントの方やアドバイザーの方はヒアリングを大事にされているのだと思います。
外からああだこうだと言ってくる人と自分と同じチームに入ってきて一緒に行動してくれる人とどちらがいいですか?
自分は断然、後者です。
タイで出会った本物の国際協力
今から数年前、タイの山岳民族を支援している団体にお世話になったことがあります。そこには日本人の女性が2人(当時)団体職員としていらしたのですが、現地に入り込んで(タイに移住して、タイ語も習得して)活動をされている姿を見て、「これが本当の支援だな」と実感しました。
本気で相手の役に立ちたいと思っているなら、それ相応の行動が生じるはず。たまにいって手助けをするよりも、そこに入り込み一員として活動すべきだと思っています。
もちろんボランティアなどには「その人がやれることをやる」という考えもありますし、それも大事です。
相手のニーズにもよる
アドバイスを求めている相手が意見を求めている。しかも相手の本意は「自分を肯定してもらいたいだけ」ならいくらでも意見を言える。それは問題解決のためではなく、ただ相手が気持ちよくなりたいのを満たすだけ。
問題は「尾ひれがつく」こと。もし意見を言った相手が、「遠藤はこういっていた」なんて自分のプロジェクトメンバーに伝えたら「遠藤はなにもわかっていないで、口だけ出しやがって。」と反感をもらうことになる。
だから浅く関わりたくはありません。能力が足りていないだけかもしれませんが、自分が力になれるには入り込んで共に汗を流すべきだと思っています。
だって自分もそういうことをしてもらいたいから。