今回、紹介するのは「ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント」です。
Webマーケティング、SNSマーケティングなど、どんな仕事をしていても「プロジェクト」に関わることがありますよね。プロジェクトでは、いろいろな人が関わり、その人たちとともにゴールを目指すことが多いでしょう。
これからプロジェクトマネジメントをはじめる人、プロジェクトマネジメントをしている人、どちらでも「プロジェクトを成功させたい!いい結果を出したい!」そう思う方にぜひとも読んで頂きたい1冊です。
著者の前田考歩さん(@takaho_maeda)とは以前から交流があり、この本を献本して頂きました
ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント
「ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント」は、はじめてプロジェクトマネジメントをする方向けにプロジェクトを成功させるためのノウハウが体系的にわかる内容です。
目次
第0章 プロジェクトって何?何をすればいいの?
第1章 部分的で小さなプロジェクトの進め方
第2章 全体的で大きなプロジェクトの進め方
第3章 分業する部分間の辻褄の合わせ方
第4章 メンバー間の認識のすり合わせ方
第5章 ふわっとあいまいなプロジェクトの進め方
第6章 進みだしたプロジェクトのふりかえり方
この本のオススメポイント
- 仮想プロジェクトをもとに解説がされているのでプロジェクトの進め方が理解しやすい
- プロジェクトを進めるときに起こる問題を「プロジェクトの問題症候群」として、どうしてその問題が起こるのかも解説されている
- 著者の前田さんが考案した「プ譜(プロジェクト譜)」を使うとプロジェクトの可視化ができる
- 会話形式、図解など、理解しやすいように工夫がされている
この本には要所要所に「ドリル」が用意されていて、読んだ内容を「自分で考える」ことができます。ドリルは「サッカーの試合に勝利せよ」や「できたてミートパスタを分業して提供せよ(学園祭で)」のように、考えやすい題材なので、気楽に取り組むことができました。
プロジェクトの問題症候群マップが秀逸
「プロジェクトの問題症候群」は、これほどわかりやすくまとめられているものはないのでは?!と驚きました。
プロジェクトの問題は多岐に渡ります。それらを一つずつ詳細に分析し解決策を講じるのには時間がかかってしまいます。そこで、プロジェクトの問題を「病(やまい)」に見立て、似た症状のものを分類し、いくつかの「症候群」にまとめたのが、「プロジェクトの病態関連図」です。(問題を症候群にまとめているため、「問題症候群マップ」とも呼びます)
プロジェクトの病態関連図/プロジェクト・クリニック
プロジェクト譜(プ譜)でプロジェクトを可視化
前田さん考案の「プ譜」は、プロジェクトを成功させるために「廟算八要素」「施策」「中間目的」「勝利条件」から構成された図で、プロジェクトに取り組むときに、プ譜を使って、プロジェクトの計画や改善、ふりかえりなど、それぞれの場面でプロジェクトを可視化しながら考えることができます。
最後に
本のページ数としては、多少多いほうかもしれませんが、プロジェクトマネジメントの練習ができる(自分の頭で考えることができる)本です。
私自身、この本を読むことで、プロジェクトマネジメントの勉強にとてもなりました。
プロジェクトを成功させたい!そのための理解を深めたい!自分で考えられるようになりたい!
そういった方は、ぜひ「ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本〜はじめてのプロジェクトマネジメント」を読んでみてください!