編集スタッフのたけのこです。2020年7月から開発申請が一般にも解放された「LINEミニアプリ」。スマホアプリをDLすることなく、LINE上からアプリの機能を使えるとして、2019年から先行リリースが始まっていました。
多くの企業から注目されているこのLINEミニアプリ、どのようなもので、どうすれば導入できるのでしょうか。簡単に解説していきます!
LINEミニアプリとは?
LINEミニアプリとは、LINE上で使えるアプリ機能サービス。
通常であれば、ユーザーがアプリを使う場合、まずアプリストアからスマホアプリをDLし、会員登録やユーザー登録が必要となります。
ですが、ユーザーにとってはわざわざアプリをDLするのは手間ですし、会員登録も面倒。スマホ画面にアプリが増えるのも気が進みません。
LINEミニアプリでは、LINE上にアプリの機能が格納されるので、ユーザーがDLや会員登録をする必要がありません。
LINEミニアプリは、どこで使える?(ユーザー側)
もしかしたら、LINEでミニアプリなんてあった?とピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
ユーザーとして、公開されているLINEミニアプリを使いたいときは、LINEの「ホーム」→「サービス」から、追加をすることができます。
画面を下にスクロールをすると「LINEミニアプリ」追加項目があります。
追加したいLINEミニアプリの右側にある「+」をタップすると、追加できます。追加したLINEミニアプリは「ホーム」に表示されます。
LINEミニアプリ、どんな使い道がある?
LINEミニアプリは、自社のネイティブアプリのように、ユーザーサービスに使用できます。
クーポン配信やポイントカード、会員カードの機能などを持たせたネイティブアプリは多いと思います。LINEミニアプリは、LINEのプラットフォーム上で、ネイティブアプリのような機能を使うことができます。
主な機能は以下の通りです。
予約機能
予約フォームとミニアプリを連携した機能です。お店に行きたい時間や日付を入力できるフォームを使えるので、美容室や飲食店にとってメリットのある機能です。
お知らせ機能
プッシュ機能を使ってユーザーに発信できる機能です。キャンペーンのお知らせなどを配信できます。
お支払い機能
LINEpayの決済機能を使い、LINE上で決済できるサービスです。オフラインでもオンラインでもLINE上での決済ができるので、ユーザーの購入データを管理するにも便利です。
クーポン機能
再来店促進に使えるクーポンの配信ができる機能です。クーポンの作成や抽選をアプリ上で行え、ユーザーのタイムライン上に投稿できます。
ポイントカード機能
顧客管理に使える、会員証機能とポイントをLINEミニアプリ上で連携する機能です。
LINEミニアプリとLINE公式アカウントをどう使い分ける?
LINE公式アカウントは、主にリテンションに使用できます。LINEミニアプリは、実際にサービスを使ってもらうことに活用できます。
ですので、たとえば…
- ECサイトが「LINE公式アカウントでお得なキャンペーンのお知らせを配信し、LINEミニアプリに遷移させて購入させる」
- 美容室が「LINE公式アカウントでヘアスタイルの提案を定期的に配信し、LINEミニアプリの予約フォームに遷移させ予約させ、お知らせ機能で予約時間前にリマインドする」
- レストランが「LINE公式アカウントで本日のメニューを配信し、LINEミニアプリのクーポン機能で来店を促す」
このように使い分けながら、より強力にユーザーにアプローチできることとなります。
LINEミニアプリを導入するメリット
(1)DL不要、会員登録不要
LINEをすでに使っていれば、追加のDL、情報登録などが不要なのは大きなメリットです。ユーザーの使用ハードルが大きく下がります。
(2)起動が簡単
LINEアプリ内から起動することも、外部のSNSからアプリを立ち上げることも簡単です。店舗の公式HPやSNSの導線からアプリを起動できるので、サービスの利用率を上げることができます。
(3)データ分析・活用ができる
LINEアカウントと紐づいたユーザーの行動をデータとして取得でき、サービス改善に利用できます。
(4)コストが抑えられる
iOS、Android両方の開発が必要なネイティブアプリと比較し、LINEミニアプリは半分程度のコストで制作できます。
(5)アンインストールされにくい
LINE上で展開されるアプリなので、削除・アンインストールをされにくく、サービス利用率の向上が狙えます。
LINEミニアプリの導入方法は?
現在、LINEミニアプリの開発はLINE側での審査が必要となります。
エントリーの上、サービス内容や企画書を審査し、許諾されたサービスのみ開発・リリース審査まで進めることとなります。
まずは「エントリー窓口」からエントリーを行ってみましょう。
現在配信されているLINEミニアプリの一例
ジョルダン乗換案内
検索した道のりをすぐ友達にシェアできます。
クラシル
レシピの検索ができます。
アイセイ薬局
処方薬の受け取り予約サービスができます。
まとめ
わざわざアプリをDLさせるほどでもない、けどユーザーのサービス利用は促したいという時に便利な距離感のミニアプリ。
LINEを使用している人は多いので、手軽に利用してもらえそうです。ネイティブアプリを作ろうかなと思っていた方は、ミニアプリを選んでみるのもいいかもしれません!