Instagramで、外部(企業)から依頼を受けて報酬を受け取って、投稿をする(タイアップ投稿)場合には「PR」の明記が必要であることはご存知だと思います。
「ネイティブ広告」であることの明記は、Instagramに限った話ではありません。Facebookページでも同じです。外部から依頼を受けて「Facebookページに投稿をする」ことに対して報酬を受け取っている場合にも「タイアップ投稿(ネイティブ広告)」であること明記する必要があります。
そしてFacebookページにもInstagramと同じように「ネイティブ広告(タイアップ投稿)」のための機能があるのをご存知ですか。
Facebookページの「ブランドコンテンツ」
Facebookページで、外部の企業などから依頼を受けて特定の投稿をする場合に「ブランドコンテンツ」として「ビジネスパートナー(依頼した企業などのFacebookページ)」をタグ付けることができます。
Facebookでは、ブランドコンテンツを、クリエイターやパブリッシャーがビジネスパートナーの価値を広めるべく、その商品やブランドなどを直接的、間接的に取り上げたコンテンツと定義しています。
出典元:ブランドコンテンツとは?Facebookヘルプセンター
ブランドコンテンツでは「PR」が表記される
「ブランドコンテンツ」のタグをつけると、投稿に「PR」と表記されます。
↓実際の投稿(※Facebookに行って確認してください)
ビジネスパートナーも「インサイト」が見れる
ブランドコンテンツでビジネスパートナーとしてタグづけられた側は、その投稿のインサイト(リーチとエンゲージメンとの指標)を見ることができます。
Instagramでもタイアップ投稿のインサイトをビジネスパートナーも見ることができますが、Facebookのブランドコンテンツも同じです。
このインサイトが確認できるのは、とても重要ですよね。成果のデータを依頼先(クリエイターやパブリシャー)から提供してもらうよりも、Facebook上で数値を直接見ることで、本当の数値をしっかり確認することができます。
ページへのアクセス許可レベルを付与されたビジネスパートナーは、タグ付けされたブランドコンテンツ投稿のリーチとエンゲージメントの指標を、ページインサイトとビジネスマネージャの両方で見ることができます。作成者/発行者がブランドコンテンツ投稿を項目として作成した場合や、それを宣伝している場合、ビジネスパートナーは合計消化金額とCPMもビジネスマネージャで見ることができます。
引用元:ビジネスパートナーがブランドコンテンツについて得られるインサイトにはどのような情報がある?Facebookヘルプセンター
ビジネスパートナーが広告を出せる
またブランドコンテンツでは、依頼を受けた側(クリエイターやパブリシャー)のFacebookページの管理者だけでなく、ビジネスパートナーが、その投稿を自分たちのFacebookページでシェアして広告を出すこともできます。
ビジネスパートナーとしてブランドコンテンツ投稿でタグ付けされている場合は、その投稿を自分のページでシェアし、宣伝することができます。
出典元:ブランドコンテンツ投稿をシェアおよび宣伝するには?Facebookヘルプセンター
ブランドコンテンツにも「ルール」がある
Facebookはブランドコンテンツにも「コンテンツポリシー」を定めています。
- 動画や音声コンテンツにプリロール、ミッドロール、ポストロール広告を追加しない
- 動画や画像にバナー広告を追加しない
- 動画の最初の3秒間にタイトルカードを追加しない
- 事前の許可を得ずに、ブランドコンテンツツールを使用してページ、ブランド、ビジネスパートナーなどをタグ付けしない
- あらゆる準拠法と規制を遵守する(例:ページ作成者の投稿コンテンツの営利性を明示)
ブランドコンテンツのタグ付方法
ブランドコンテンツでのビジネスパートナーのタグ付け方法です。
ブランドコンテンツのタグ付ができるFacebookページでは、投稿を画面に「握手マーク」が表示されます。
この「握手マーク」をクリックすると「ビジネスパートナー」をタグづける画面に切り替わります。ビジネスパートナーのFacebookページ名やFacebookページのURLを入れて投稿すればOKです。
スマートフォンでも設定可能
ブランドコンテンツのタグ付はスマートフォンのアプリからも設定が可能です。
iPhoneのページマネージャーアプリから「投稿」を選び、画面左下の「投稿に追加」をタップします。すると写真や動画などの選択肢が表示され、そのなかに「ビジネスパートナーをタグ付け」という項目があります。
あとは「この投稿のビジネスパートナーは?」に、ビジネスパートナーのFacebookページ名を入れれば、タグ付けをすることが可能です。
承認したFacebookページだけがタグ付けることができるように設定する
実はブランドコンテンツでタグ付けできるFacebookページは、既存のFacebookページであれば、どれでもタグ付けることができてしまいます。そうなると何の契約もしていないのに、クリエイターやパブリシャー側が勝手にタグ付けをしたなどのトラブルが起こりかねません。
そのためFacebookは、各Facebookページ向けに「承認したFacebookページだけがタグ付けることができる」ように設定できるようにしています。
この機能により、正式にネイティブ広告やタイアップ投稿の契約を結んでいるFacebookページだけが、自社のFacebookページをビジネスパートナーとしてタグ付けられるようになります。
設定方法は、Facebookページの設定画面を開くと、メニューに「ブランドコンテンツ」という項目があります。
「ページの承認」をオンにします。そうすると承認するFacebookページの登録ができます。
Facebookでもステマはダメ!正しくブランドコンテンツを使おう!
これまで「ブランドコンテンツ」の存在を知らなくて、ハッシュタグでPRと付けていた。テキストでPRやタイアップ投稿であることを明記していたという方は、それらに加えて、今回、紹介をした「ブランドコンテンツ」も使ってください。
最後にもう一度。依頼を受け、報酬を得て投稿をするときは、必ず、その投稿が依頼を受けたものであること、報酬を受け取っていることを明記しましょう。そしてその投稿を見た人に、ちゃんと伝えましょう。
伝えて失うものはありませんが、隠して失うものは沢山ありますよ。