こんにちは。遠藤(@webmaster_note)です。Googleが検索結果の仕様を変更しました。
これまでは、Googleの検索結果は、1つのWebサイト(1つのドメイン)から、最大で3つのページが表示されていました。
今後は、最大で2つのページまでに制限されるようになりました。
今回の仕様変更は、アルゴリズムのランキング(評価)に関わるものではありません。
同一ドメインから表示されるページは2つまで
1つのWebサイト(同一ドメイン)とは、例えば「homepage-reborn.com」という1つのドメインのことです。
特定の検索クエリにおいて、homepage-reborn.com/○○○、homepage-reborn.com/□□□という2つのページが表示される可能性はあっても、homepage-reborn.com/○○○、homepage-reborn.com/□□□、homepage-reborn.com/▲▲▲と3つのページが表示されることはなくなりました。
このように仕様変更が行われた理由として、Googleは「多様性」を挙げています。
Have you ever done a search and gotten many listings all from the same site in the top results? We’ve heard your feedback about this and wanting more variety. A new change now launching in Google Search is designed to provide more site diversity in our results….
— Google SearchLiaison (@searchliaison) 2019年6月6日
検索結果(1ぺーじあたり)には、10ページまでが表示されますが、そのうちの3つを1つのWebサイトが占めるのは、多様性が失われると判断したようです。
ただし、検索クエリによっては、1つのWebサイトから3つ以上のページが表示されることもあるようです。
サブドメインも1つのWebサイトとみなされる
サブドメイン(例:aaa.homepage-reborn.com)は、ルートドメイン(例:homepage-reborn.com)と同一のWebサイトとして扱われるようです。
つまり、サブドメインとルートドメインを合わせて、2つのページまでしか表示されないということです。
サブドメインについても、検索クエリによって、2つ以上のページが表示されることもあるようです。
今回の仕様変更について思うこと
今回の仕様変更について、私が思うのは、果たして本当に多様性が必要なのか?そして、この仕様変更で多様性が高まるのか?ということです。
Googleとしては、検索をしているユーザーからのフィードバックを元に判断したとしていますが、そもそも本当に検索結果に多様性を求めているのでしょうか?
検索クエリによっては、多様性が必要な場合もあると思います。しかし、多くの場合、多様性よりも正しい情報、信頼できる情報の方が優先順位ははるかに高いように思います。
また、複数のWebサイトからページが表示されたとしても、それらのページで書かれていることがほとんど同じであれば、多様性はないでしょう。
例えば「PS4 ディスク 取り出せない」と検索をしたときに、表示される検索結果では、それぞれ別のWebサイトのページが表示されていますが、それらのページ内容を見てみると、どれもSONYの公式ヘルプに書かれた対処法を記載しているだけです。
公式ヘルプでディスクが取り出せない場合には、他の方法での対処法を知りたいと思うのですが、別の対処法を探すのが、意外と大変です。
ちなみに私は、公式ヘルプの対処法ではディスクを取り出せず、別のディスクをさらに突っ込んで排出する方法で、やっと取り出せました。
ユーザーが求めている「多様性」とは、Webサイトの多様性ではなく、内容の多様性ではないでしょうか?
検索クエリによって「多様性」が重要になるものもあれば、「正確性」や「関連性」が重要になるものもあるでしょう。そういった、柔軟性がGoogle検索には求められているように思います。