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「バズる」と「炎上」との違いは何か。炎上を恐れていてはバズも起こらない。

バズることと炎上することの違いは何か。炎上を恐れていてはバズも起こらない。

FacebookやTwitterが広まることで、それまでに比べて情報がより早く、より広く拡がりやすくなりましたね。

拡散というと「バズる」炎上」という言葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回はこの「バズる」「炎上」の違いについてです。

かなり多くの人が話題にしている状態

バズっている状態にしても、炎上している状態にしても、特定のコンテンツや情報が、短時間で爆発的に多くの人の注目を集め、話題になっている、広まっている(拡散されている)状態という点は共通しています。

爆発的に情報が広がり、多くの人が話題にしている状態はSNSが登場する前からあった事象です。多くの会話で話題になっていることで、話題の対象となる企業や商品への注目度が高まり、WEBサイトなどへのアクセス数も多くなるわけですね。

会話の内容(意見)やそのネタに対する感情によってバズっていると判断するのか、炎上していると判断するのかがわかれます。

個人的な感覚ですが、バズっている時は、対象となる情報やコンテンツに向かって意見をいうのではなく、友人や家族との楽しい会話のネタとして取り上げられている(周りの人と共有したい)イメージです。話題にしている、コメントしている人の顔が向いているのは会話相手(友人や家族など)です。

これに対して炎上している時は、対象となる情報やコンテンツの持ち主に意見を言っているイメージです。結果的(機能的)にはシェアされている時もありますが、友人や家族と会話するためではないことが多いです。話題にしている、コメントしている人の顔が向いているのはコンテンツの持ち主や作り手です。

バズるとは

バズるとは、バズっているという状況を指す言葉として使われていますね。バズという言葉は「口コミ」を意味する用語です。

「バズ」は「蜂がぶんぶんと飛ぶ音」という意味で、人の口から口へと伝えていくマーケティング手法です。いわゆる口コミのことを指します。マーケティング手法としては古典的なものです。
引用元:バズマーケティングとは – コトバンク

バズっている時は、対象に対して好意的な意見や感情(賛同、共感、面白い、楽しいなど)を向けている人が、批判的な意見や感情を向けている人よりも多数となります。

炎上とは

炎上が起こる多くの理由が、情報やコンテンツの投稿側の「不祥事」です。炎上の場合は対象となる情報やコンテンツに対して批判的な感情が向いている人のほうが多数となっています

インターネット上で使用される俗語の一つ。ブログ、電子掲示板、ツイッターやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の日記欄などに掲載した文章に対し、批判的コメントが集中し、閲覧・管理機能が損なわれてしまう状態を火災にたとえた表現である。
引用元:炎上 – コトバンク

炎上が起こっているときは、対象となる情報やコンテンツに対して、怒りや不愉快といった気分を害している人が多い状況のため、対象となった企業や商品にネガティブな印象を持つことも多いですね。

炎上が起こると本当のファンがわかる

炎上時にコメントやシェアをする人には2タイプに別れます。1つは「炎上前から対象(商品やサービス)を知っているファン」、もう1つは「炎上によって対象を知った部外者」です。

個人的な感覚ですが、批難や誹謗中傷などネガティブな感情コメントをするのは、商品やサービスを利用したことがない、記事の本文をちゃんと読んでいないような部外者(炎上によって初めて対象を認知した人)であることが多いです。

実社会でもそうですが、お店を利用して嫌な思いをしたら黙って店をあとにして二度と利用しない人が大多数でしょう。そこを感情的に怒って怒鳴りつけるか、自分の好きなお店によくなってもらいたいから注意や提言するかの違いです。悲しみを感じながらも前向きなコメントを残してくれる人は本当のファンであること多いです。そういった人は大切にしなければいけませんし、悲しい思いをさせてしまったことを反省すべきですね。

議論が起こると「炎上」と見なされやすい

議論が起こると「炎上」と見なされやすい

日本では「批判」「否定」「批難」などが同一に受け取られることが多く、相手を誹謗中傷するコメントと建設的な議論をするためのコメントなどが同一視されていることがあります。

対象の情報やコンテンツをキッカケに議論が起こることは、議論の内容や質にもよりますが、けっして「議論=悪いこと」ではありませんよね。建設的な議論は、むしろ知識や理解が深まる有用なものです。

そういった点から私は炎上と呼ばれるものの全てが悪いことは考えていません。企業側が自分たちの理念や価値観をもとに提言をしたり、情報提供をすることで、前向きで建設的な議論が起こるのであれば、それは炎上とは違います(炎上と扱う人が多いですが)。

炎上とバズの違いは、肯定的意見を持っている人が多いか、否定的意見を持つ人が多いかの違いです。比率の話なので、9:1となるときもあるし、6:4となるときもあります。

炎上を観るときには、その炎上が何に対してのものなのか、また誰がどんな感情を持って、どんなスタンス(立ち位置)で話題にしているのかをみるようにしましょう。

炎上を恐れていてはバズも起こらない

バズっている時でも話題にしている全ての人が賛成意見や好意的な意見を持っているわけではありません。必ず一定数の反対意見や批判、批難、誹謗中傷はあります。特に「匿名」が成り立っている日本では、ネガティブなコメントが付くでしょう。

バズることと炎上することは紙一重とも言えます。もちろん誹謗中傷はしてはいけません。ですが、批判されることを恐れて、発言(発信)しなかったり、当り障りのない情報やコンテンツしか出せないというは、よくありません

何度も書きますが、100%誰からも「いいね!」を押してもらえるということはありえません。バズっていたってネガティブな感情を持つ人はいます。

マイナスなできごとばかりを気にしていたのでは、プラスなできごとを起こすこともできないのではないでしょうか。

ここに関しては過去に「そんなにビビらないで。ブログで言いたいことを言いなよ。」「ソーシャルメディアで発言することの難しさとツマラナサさと村八分」などに書いていますので、興味がある方はそちらをお読みいただけたらと思います。

また「見知らぬ誰かが自分を嫌っていると思うなら、黙れ。それが嫌なら、言え。|渡邉淳/porpor|note」も一読されるといいと思います。