アクセス解析するにも言葉が理解できてないと意味がない
企業でWEBサイトやビジネスブログのアクセス解析、サイト分析をしているのは当然として、個人事業のあなたはアクセス解析してますか?
今回はアクセス解析で必要になる用語について解説します。わかっているようで正しい理解をしていないことが多いもの、改めて見直してみてください。
アクセス解析ツールで表示される数値だけを見ていては不十分です。それがどういう数値なのかの基礎知識は持っておくべきでしょう。
ページビュー数(PV数)
WEBサイト内のページが訪問してきた人にどれぐらい閲覧されたかの数です。
ページビュー数が多いページは閲覧されている回数が多いページと言えます。
訪問者のAさんがブログ記事Bのタイトルをクリックすると、ブラウザ(Chorome、Firefox、Safari、EXなど)を通してデータが保管されているサーバーに対して「ブログ記事Bを見せて!」という信号を送ります。(これをリクエストといいます。)
リクエストは検索クローラーも送るため数値が全て人間が送ったものではない可能性があるので注意しましょう。
セッション数
セッション数とは訪問者が訪問してから離脱(WEBサイトを離れる)まで1回としてカウントするものです。
セッション数を見る上で注意しなければいけないポイントは、いつセッションが切れるかです。セッションとは簡単に言えばサイト訪問のログ(記録)です。解析ツールによってIPアドレス、ユーザーエージェント(ブラウザ)、クッキーなど判断基準が異なります。
セッション数はWEBサイトを離れた時点で切れるものではありません。つまり一度WEBサイトから離脱してもセッションが切れる前に再訪していれば1セッションとカウントされます。Googleアナリティクスを使っている方はアナリティクス 日本版 公式ブログ: Google アナリティクスのセッションの定義変更についてをご参照下さい。
ユニークユーザー数(UU数)
WEBサイトを訪問した人数です。一般的にユニークユーザー数を図るためにはクッキーが使用されています。
CookieにはWebサイト(Webサーバ)側が指定したデータを保存しておくことができ、利用者の識別や属性に関する情報や、最後にサイトを訪れた日時などを記録しておくことが多い。ネットサービスなどのサイトで利用者のIDなどが保存されると、次にアクセスしたときに自動的に利用者の識別が行われ、前回の続きのようにサービスを受けることができる。/引用:Cookieとは – IT用語辞典
ユニークスーザー数も注意してみなければいけません。解析ツールに表示されるユニークユーザー数と実際の訪問者数は確実に異なります。
以下のような場合、正しい数値になりません。
- Aさんがchoromeで訪問したあとにsafariで訪問した場合(ブラウザが変わっている)
- Aさんが使ったPCをBさんも使った場合
- 複数人で1つのPC画面を見ている場合
- クッキーを削除した場合
- クッキーが無効になっている場合
新規訪問者とリピーター
新規訪問者もリピーターも言葉の意味の解説は要らないとは思います。WEBサイトに初めて訪れた人を新規訪問者。WEBサイトに訪問したことがある訪問者(再訪した人)をリピーターと呼びます。
ただし、注意が必要です。アクセス解析においてどの数値も解析ツールの計測上の数値であることに注意しなければいけません。
新規か再訪かの判断基準はクッキーが利用されています。
以下のような場合には新規かリピーターかの判断が難しくなります。
- アクセス解析の導入以前に訪問していた人
- クッキーを削除したあとの訪問
- クッキーの有効期限が切れた後の訪問
- 以前の訪問時とは別のPCを使っている場合
まとめ
Aさん(ユニークユーザー数:1)が間をあけて2回ブログを訪問(セッション数:2)しました。この2回の訪問中にAさんが見たページの数は7ページ(ページビュー数:7)ということです。
アクセス解析では、計測した数値と実際の数値には、かならず誤差が生じていること、解析ツールによって計測の基準がことなるため、解析ツール間で数値のズレが生じる場合があるといった点に注意が必要です。
GoogleアナリティクスならGoogleアナリティクスを使い続ける。自分が何屋なのかを見失わずに適度なアクセス解析をしていきましょう。
とはいえ、JWDA初級WEB解析士(勉強して検定受ければ誰でも取れます)の知識があるので、どんどん共有していこうと思います。