ムダな情報にも価値がある
ソーシャルメディアをプラットフォームにしたコミュニティが活性化しないのはなぜか?ソーシャルメディア上でのシェア(共有)について、認識がズレているかもしれません。
ソーシャルシェアでは「ムダな情報」にも価値があります。そもそも「何に対して」「誰に対して」ムダなのかを固定化させずらい。自分の投稿を見ているAさんには有益な情報でも、Bさんにはムダな場合もあります。
多くの場合、ただ単に情報を共有したくてソーシャルシェアしているわけではありません。その情報をネタにした「感情」の共有であり、雑談や世間ばなしをしているのです。
ソーシャルメディアでシェアする5つの理由
なぜソーシャルメディアでシェアをするのかの理由を考えてみます。
- 自分のためのキュレーション(情報収集&情報整理)
- 純粋に「情報」を誰かに教えたい
- 「情報」に対する主張がしたい
- ブランディングのため
- 自己顕示したい
細かく上げ始めると終わりがなくなるので、主要どころですが、これら5つのどれにも「感情の共有」が本質的に付随しているはずです。
社内での情報共有と同じ感覚だと、うまくいかない
特に会社勤めの方で、ソーシャルメディアでのシェア(共有)を「(社内)情報共有」と認識してしまうと、「ソーシャルシェア」についての大事な認識が抜けてしまいます。
業務遂行のために、個々人の持つノウハウや情報を皆が閲覧・利用できるようにすること。ー情報共有の意味 – IT用語辞典(NTTコミュニケーションズ) – goo辞書
つまり「業務遂行に必要な情報」を関係者が見れるようにすることが「(社内)情報共有」と考えられます。特に情報システム系の人に多いのですが、このような固定概念があるとソーシャルメディアでも必要最低限の情報、それも事実しかシェアしないようになってしまいます。
ソーシャルメディアでのシェアは「(社内)情報共有」とは全くの別物です。
社内メールで「情報共有」として、談的な情報「○○のカフェが個室もあってミーティングに使えるよ」といった「あったら嬉しいけど、なくても業務遂行ができる情報」は共有されないでしょう。いちいちこのような情報をメールで送らないと思います。
ですが、ソーシャルシェアの場合は、雑談的な情報「○○のカフェが個室もあってミーティングに使えるよ」も共有されるのです。
喫煙所での雑談が、営業先や社内の他部署の人と仲良くなれる、いいコミュニケーション手段だという話がありますが、それに近いですね。
この認識があるかないかは小さな違いかもしれませんが、パブリックソーシャル(社外向けFacebookページ、Twitterアカウト)であろうが、社内SNSであろうが大きな差を生みます。