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魔法使いじゃないんですよ!中小企業の社長にわかってもらいたいWEB担当者の本音

魔法使いじゃないんですよ!中小企業の社長にわかってもらいたいWEB担当者の本音

中小企業、特に社員数の少ない企業で社内にWEBに詳しい人間がWEB担当者だけだったりするとWEB担当者=WEB、IT、パソコンなんでもできる魔法使い!のように思われてしまうことがあります。

WEBは魔法の杖ではなく、WEB担当者は魔法使いではありません。実際、自分も社長や経理の人にエクセルの使い方やら、メールの送り方やらパソコンの設定方法まで頼まれて大変だったことがあります。

Web担当者は魔法使いではありません!

まだ、WEB担当者としての業務から外れているものは親切心でできますし、できなかったとしても文句は言われません。ですが、WEBのことでできないとなると文句を言われたり、理不尽と思われるほど幻滅されたりします。当然と言えば当然かもしれませんが、「WEB担当者は何でもプロレベル出来る」と期待値が高すぎるのです。

社長!それは幻のWEB担当者です!

中小企業のWEB担当者に必要な9つの要件にも書きましたが、WEB担当者とはWEBについて広い知識と少し深いスキルを持って管理、運用するのが役割です。

それが「WEB担当者=WEBのことなら何でも出来る人」と勘違いをされてしまうと…WEBデザインもWEBデザイナーと同等にできて、コーディングもコーダーと同等にできて、プログラミングもプログラマーと同等にできて、サーバー構築もできて、WEBサイト制作も制作会社レベルでレスポンシブデザインも作れて、ランディングページも作れて、ECサイトも作れて、ECサイトの決済システムも作れて、WEBマーケティングも熟知していて、と魔法使いか神かのような幻のWEB担当者が出来上がります。

よく考えてみてください。今、挙げた理想的な完璧な人材がいたとして、その人がどれだけ優秀で貴重な人材かお分かりですか?

医者で考えてみましょう

幻のWEB担当者を医者の場合で考えてみましょう。

内科でどんな処置もできて、外科として、どんな手術もできて、脳でも心臓でも骨でも何でも治せて、皮膚科としても処置ができて、小児科で子供の病気も治せて、歯科でもあり、耳鼻科でもあり、眼科としても治療ができる。そんなブラックジャックのようなWEB担当者を求めていることと同じです。

そんな超優秀な人を雇えますか?

もし幻のWEB担当者を雇おうと思ったら、それ相応の報酬を支払わなければなりません。人の何倍も能力が高いわけですから、当然です。

もっと言ってしまえば、そんな幻のWEB担当者が中小企業に入社してくれるでしょうか?仮に入社が決まったとして本当に、それだけ優秀な人材を受け入れられますか?

そもそも超優柔な人材は自分で事業を興すか、大企業から引き抜かれるかです。サッカー選手やプロ野球選手と同じですよね。優秀な人は報酬も高く、能力や仕事に対して報酬が低ければ、正しく評価してくれる or 高い報酬をもらえる、活躍できるところへ移籍します。

適切な認識を持ちましょう

「WEB担当者なんだから何でもできて当然だ」という暴君的な発想は捨てて、WEBデザインやプログラミングなど、全てをWEB担当者にやらせるのではなく、適材適所、臨機応変に専門家に依頼することを受け入れましょう。

他のWEBサイトで見た機能やデザイン、システムなどは専門業者に依頼をして資金をかけて作られたかもしれません。WEBで実現ができること=自社のWEB担当者が実現できること(自社が実現できること)と混同しないようにしてください。

なんでもかんでも自社内で完結させることに執着することで、目的達成するのにわざわざ回り道をしてしまったり、非効率なことをしてしまっている場合もあります。専門家に依頼する時の打ち合わせや、施策の策定などをWEB担当者に任せればいいんです。

なんでも1人でやろうとはせずに、周りに協力してもらうことは重要です。決してWEBサイトがWEB制作会社に30万円払って完成するようなレベルでない、プログラミングがプログラマーに100万円払って作るレベルではないなどと見当違いをしないでください。

もし、そのレベルでできたら正当な報酬を支払ってください。

WEB担当者は甘んじない

そうはいっても、自社内でできるに越したことはありません。WEB担当者は「自分にはできない」と甘んずることなく「目的を達成するために、なんとか自社でできないか?」「自分ができるレベルで工夫してできないか?」とアグレッシブなスタンスでいることも当然です。

向上心を持って、より善くを目指していきましょう!