2016年7月に「【最新情報】YouTubeの動画に動画や画像付きのアノテーションが導入されるらしい! | WEBマスターの手帳」で紹介したYouTubeの新しいアノテーションが、いよいよ一般公開になったようです。
動画の最後に他の動画を紹介したり、チャンネル登録のアプローチなどが、とても手軽にできるようになりました。
動画の終了画面にリッチなアノテーションを加えよう!
新たに追加されたアノテーションは、これまでのアノテーションとは全く違うものです。動画の終了部分(5~20秒)に別の動画を表示させたり、アイコンとともにチャンネル登録ボタンを表示させたりすることができます。
ネーミングも「終了画面」となっていることからも分かるように、動画の最後にしか設置することができません。
動画の編集画面で「終了画面」を選択すると、YouTubeが自動で動画の終わりを判断して、終了画面を挿入できる部分が示されます。
表示方法はアノテーションと比べてかなり進化しています。パソコンで動画を視聴している場合はカーソルを合わせる、モバイル端末で視聴している場合はタップすることで要素が展開されて詳細情報が表示されます。
終了画面で追加できるもの
「終了画面」で追加できるものは4つあります。
- 動画または再生リスト
- チャンネル登録
- 承認済みウェブサイト
- チャンネル
これまでのアノテーションと大きく違うものは「動画と再生リスト」です。アノテーションでも「動画」「再生リスト」へのリンクを貼ることができましたが、「終了画面」では「視聴者に適したコンテンツ」という項目が追加されています。
「視聴者に適したコンテンツ」は表示枠だけ設置しておけば、YouTubeが自動で視聴者に合わせて、表示する動画を選んでくれるという優れものです。
承認済みのウェブサイトへのリンクもリッチな表示に
アノテーションでも承認済みウェブサイトへのリンクを貼ることができましたが「終了画面」では、サムネイル画像も表示させることができます。
資料ダウンロードやメールマガジンへの導線をより目立たせることができそうです。
終了画面の表示条件
またアノテーションはスマートフォンなどモバイルでは表示されませんが、「終了画面」はモバイルアプリでも表示されます!
1つの動画内でアノテーションと終了画面を両方使うことはできない
「終了画面」はアノテーションとともに表示することができません。動画の終わりだけでなく、動画内でアノテーションを使っている場合は「終了画面」を使うことはできません。
またカード、注目コンテンツ、ロゴの透かしは、終了画面が表示されている間は非表示になります。
YouTubeが勧める終了画面の作り方
YouTubeは「終了画面を作成する際のおすすめの方法」として以下のポイントを挙げています。
- 動画との関連性がある要素を表示しましょう。
- 行動を促すフレーズを使って、視聴者に終了画面のいろいろな要素をクリックするよう促しましょう。
- 動画の最後に終了画面を表示するためのスペースと時間を設けるようにしましょう。動画を編集するときに、最後の20秒を使えるよう配慮してください。
- 終了画面の複数の要素がそれぞれ異なるタイミングで表示されるようにしましょう。
今後は動画を作成する際に、動画の終わりに20秒の「終了画面」を設置するようのスペースを用意するのが良さそうですね。
また別の動画から終了画面をコピーして要素を編集する「終了画面のインポート機能」もあるので、終了画面が決まっている場合は、こちらのほうが便利かもしれません。
配置用のテンプレートも用意されている
「終了画面」でなにをどこに配置すればいいのかわからないという人のために「配置のテンプレート」が用意されています。
これからも改善が続く
YouTubeのヘルプには以下のような注意事項が掲載されています。
注: 終了画面は、動画の最後に視聴者に強い印象を与えるためのものです。YouTube では、このシステムを発展させながら、パフォーマンス、視聴者の行動、使用端末、コンテキストに基づいてこの機能を最適化していく予定です。指定したとおりに終了画面が表示されないこともあります。たとえば、動画がバックグラウンド モードで再生されているときには終了画面が表示されなかったり、小さい画面上では終了画面の表示位置が調整されたりする場合があります。そのため、画面上の要素を指し示すことや、動画の一部として重要な要素を終了画面に追加することはおすすめしません。
現在の「終了画面」は完成形ではなく、今後、使用の変更などがありそうですね。