編集スタッフのたけのこです。2021年10月、Instagramの動画のフォーマットが変わることが発表されました。
これまでInstagramには「フィードに投稿される動画」と「IGTV」、そして「リール」の3つの動画がありました。
今回の変更で、それぞれどのように変わったのでしょうか。また、それぞれの動画コンテンツはどのように違うのでしょうか。かんたんに解説します。
Instagramの動画、どのように変わった?
前述の通り、いままでInstagramには「フィードに投稿される動画」と「IGTV」そして「リール」がありました。2021年10月、Instagramの責任者であるアダム・モセリの発表で、これらの動画のフォーマットが変わることになりました。
どのように変わるかというと、リールはそのまま変わりません。一方で、InstagramのフィードとIGTVが一本化されました。
これまでは「IGTV=長尺の動画」という位置付けがありましたが、それらの垣根が取り払われ、長い動画も、短い動画も、各投稿者のプロフィールにある「動画タブ」から確認できるようになります。
リール以外の動画は「Instagram Video」という名前になり、これまで通りの動画コンテンツや、Instagramライブで配信したものを残すためのものになっていくとのことです。
前述の通り、リールは「Instagram Video」には含まれず、動画フィードにリールが混ざることはありません。
リールとIGTVはどう違う?
リールとIGTVは同じInstagramでの動画コンテンツではあるものの、両者には大きな違いがあります。もっとも大きな違いは長さですが、それ以外にもそれぞれ多くの特徴に違いが見られます。
リールとは
リール(Reels)とは、Instagramのアプリ内で、15秒から最大60秒の短い動画を作り、投稿できる機能です。TikTokやYouTubeShortsと似たようなイメージの縦画面動画で、BGMやスタンプ、ARエフェクトなどを追加して作成、投稿できます。
リールが見れるのは、次の4ヶ所です
- ホーム画面のリール専用タブ
- 発見タブのリールマークがついているもの
- プロフィール画面のリールタブ
- フィードの中で「リール動画を見る」というマークがついているもの
また、15秒以内の短い動画はストーリーズに共有可能です。
リール動画は、リール専用タブや、発見タブなどではランダムに表示されるので、フォロー外の人に見てもらえる可能性が高いコンテンツです。より多くの人に自身のコンテンツや作品を知ってもらうのに適しているといえるでしょう。
IGTVとは
IGTVは2018年に追加された機能で、最大60分間の動画を投稿できます。前章で述べた通り、現在は「IGTV」という機能は無く、フィードの動画コンテンツと一本化され、現在は「Instagram Video」という名前になりました。
Instagram Video(旧IGTV)は、次の4ヶ所で見ることができます。
- 発見タブの動画マークがついているもの
- プロフィール画面の動画タブ
- フィードで流れる動画コンテンツ
- IGTVアプリ
リールはInstagramアプリのホーム画面に専用のタブがありますが、Instagram Video(旧IGTV)にはそれがありません。その代わり、IGTVの専用アプリがあり、そこから動画コンテンツを見ることができます。
また、Instagramライブの配信動画を、そのままアーカイブとして残したものも、プロフィール画面の動画タブから確認可能です。
この場合、Instagram配信は最大で4時間の長さで配信できるので、アーカイブされる動画も最大で4時間の長さの動画となります。なお、フィードに投稿できる動画は最大60分のままです。
Instagram動画は、フォロワーや興味を持ってくれたユーザーと交流したり、自身のコンテンツや作品をさらに知ってもらうために適している機能といえるでしょう。
InstagramのリールとInstagram動画(旧IGTV)の事例
それぞれの機能を効果的に使っている事例を紹介します。
松屋フーズ
松屋フーズのアカウントでは、リールおよびInstagram動画を積極的に活用しています。ファストフードのチェーン店であるにもかかわらず、遊び心があり、またファッション性のある、「松屋」の世界観をポップに表現するようなリールや動画を閲覧できます。
松屋フーズのリール
松屋フーズのIGTV
北欧、暮らしの道具店
ライフスタイルショップである北欧、暮らしの道具店では、商品の紹介動画や着用動画を投稿しています。商品を使った暮らしのスタイルや雰囲気が伝わりやすい編集がなされており、自分もそのような暮らしをしたいと思わずにはいられません。
北欧、暮らしの道具店のリール
北欧、暮らしの道具店のIGTV
千葉ロッテマリーンズ
野球チームである千葉ロッテマリーンズも、リールやInstagram動画を広報に利用しています。試合でのスターティングメンバーの紹介など、ひとりひとりの選手にフォーカスした動画や、会見を記録した動画など、ファンとの距離がより近くなりそうな動画が作られています。
千葉ロッテマリーンのリール
千葉ロッテマリーンのIGTV
まとめ
このアップデートで、複数あった動画コンテンツがまとまり、長さや役割での違いがわかりやすくなりました。
目的に応じて、リールとInstagram Video(旧IGTV)を使い分けてみることをおすすめします。まずは、それぞれの機能を効果的に使っている企業の様子をチェックしてみてはいかがでしょうか。