こんにちは。遠藤(@webmaster_note)です。今回はニュースをお届けしたいと思います。
すでにご存知のWeb担当者やSNS担当者もいらっしゃると思いますが、Instagramの画像埋め込みは著作権侵害になりうると言う話です。
Instagramの画像埋め込み機能でも許諾を取る必要がある
Instagram just threw users of its embedding API under the bus | Ars Technicaによれば、Ars Technicaに対して、Facebookが「Instagramの埋め込み機能には、画像の使用許可は含まれない」との見解を伝えたそうです。
“While our terms allow us to grant a sub-license, we do not grant one for our embeds API,” a Facebook company spokesperson told Ars in a Thursday email. “Our platform policies require third parties to have the necessary rights from applicable rights holders. This includes ensuring they have a license to share this content, if a license is required by law.”
Instagram just threw users of its embedding API under the bus | Ars Technica
つまり、Instagramの埋め込み機能を使って、第3者が投稿した画像や写真を、Webサイトなどに埋め込む場合、その画像や写真の権利者から、使用の許諾を得る必要があるということです。
Instagramの利用規約において「サブライセンス」を認めているため、Instagramの埋め込み機能を使えば、第3者が投稿した画像や写真を、Webサイトに掲載することができると認識していた人も多いでしょう。
例えば、次の「乃木坂46」のInstagramアカウントの投稿を埋め込んだ場合、写真のダウンロードやコピー、サーバーへのアップロードなどはしていませんが、著作権侵害に当たってしまうかもしれないということです。
現時点では、一般公開されているすべての投稿において、埋め込み機能はデフォルトで利用することができます。そのため、その機能を使って、Webサイトなどに埋め込みができないとなると、機能としての意味が曖昧になるように思います。
この点について、Ars Technicaの記事によれば、Instagramは、埋め込み機能を制御する可能性を模索しているとのことです。埋め込み機能のオンオフなどが設定できるようになるのかもしれません。
自社の投稿は埋め込んでも問題ない
もちろん、自社アカウントの投稿で埋め込み機能を使うことには何の問題もありません(投稿した画像や写真の著作権を自社が保有している場合)。
埋め込み機能を多用している場合は注意しましょう
過去には「サーバーテスト」の観点から、Instagramの埋め込み機能は著作権侵害には当たらないとの判例もあります。
参考:MPAA “embedding is infringement” theory rejected by court | Ars Technica
ですが、オウンドメディアなどで、第三者がInstagramに投稿した写真や画像を、埋め込み機能を使って埋め込んでいる場合、著作権侵害になりうると認識をしておくべきでしょう。
そして、埋め込み機能であっても、第三者の投稿を使用する場合には、そのアカウントに連絡をとって、使用の許諾を得ておくのが賢明かもしれません。
私も今後、この問題が、どうなっていくのか、注目していきたいと思います。