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ペライチを提供する株式会社ペライチの代表取締役 橋田一秀さん【特集インタビュー 第2弾】

【インタビュー Vol.2】株式会社ホットスタートアップ代表取締役 橋田一秀さん

1枚ペラにサービスとか情報とかをまとめて置いていって、それをまず発信していく

ーなぜ1枚ページなのでしょうか?例えば、ホームページみたいに複数ページから成り立つものじゃなくて、1枚だけにしている理由はなんですか?

一応ちゃんと理由があるんです。自分の過去の経験で言うと、冒頭でお話しした「人からページ作成を頼まれる」みたいなケースがよくあったんですけど、話を聞いていると、だいたい「〇〇を始めたからページを作る」とか「事業をやっているけどホームページがない」とか「イベントを何かこういうのをやるんだけど」というケースが多かったんです。

すでにホームページを持っている人とはいいんですが、ホームページがないケースでは、最初に普通のホームページを作るのって、僕の肌感覚ではオーバースペックだと思っていたんです。こんなにお金をかけてちゃんとしたものを作らなくてもいいよねっていう。「こういうのを作りたい」とかいろいろ言われるんですけど、たぶん最初はそんなに要らないから。

まずは、WEB活用の第一歩としては、もちろんソーシャルメディアとかただで使えるものは使ったほうがいいんだけど、ホームページに関しては1枚ペラにサービスとか情報とかをまとめて置いていって、それをまず発信したらいいんじゃないの?という提案をしていたことがすごく多かったんですよね。

もう1点は、スマホ対応の話で、実際にペライチで作られたページをみてもスマホで見ているユーザーさんが8割ぐらいいるんです。そう考えると、従来型のホームページっていわゆる2カラムとかで上にメニューがあって左にメニューがあってみたいな、正直、スマホにあまり向いていないレイアウトのケースが多いですよね。

それが少なくとも1枚だったら画面遷移もいらないし、もちろん複数ページ作ればやってもらえるんですけど、基本は要らないし、上から下までめくっていくだけで内容が伝わって、最後に申し込みボタンとか問い合わせフォームでもあれば、それで完結するケースが多いんじゃないかなと思っています。

もうちょっと追加すると、いわゆる「事業主あるある」みたいな話で、事業主さんって思いをめっちゃ語りたくなるんです。今日はインタビューだから僕も割と語ってると思うんですけど、WEBサイトでもそういうふうになりがちなんですよね。

実際にあった例としては、整体院のWEBサイトで、思いが前面に出すぎていてサービス内容がわからないみたいな。事業主あるあるの状況だったわけです。友達の女の子のお母さんが社長で、お母さんが額縁に筆で書いた社訓「一度の人生、精一杯生きよう」がいきなりドンと出ていて、「これは何のページなんですか?」みたいな状況だったわけです。

思いを伝えるということも、もちろんその思いがあるから事業をやるわけなので、すごく大事なことなんですけど、いやいやちょっと待ってと。「整体にお客さんを呼びたいんですよね。だとしたら、こういう作り方じゃないよね」って。それは会社のホームページでやればいいし、どこか端っこに置いておけばいい話で、大事なことは一番最初に、例えば「整体院です!」「こういうコンセプトです」「メニューと営業時間が書いています」みたいことが、見る方からしたら大事なんだよねって。

お客さんで、いちいちビジョンから入ってくる人っていないと思うんです。なので、そういったものをしっかり前面に置けるようなページ構成だったりレイアウトを提案できるといいよねというのがあったりします。今って対面でちゃんと会話をすればそういうのは整理できるんですけど、そこを僕らとしてもなるべくサービス内で自動化していきたいというのが今後目指していく方向性です。

ーその話は本当にあるある話ですね。伝えたい事が多すぎてナビゲーションが2、3段になっちゃっているWEBサイトありますよね。

2段のWEBサイトありました!これってどこを見ればいいの?みたいな。その整体のメニュー表が2段目の真ん中にあったんです。これは押さねえなみたいな。とりあえず左上から見るじゃないですか。3つぐらい押して、なかったらたぶん諦めちゃいますよね。だけどメニュー表が8個目ぐらいにあるみたいな。これをまず半分に減らそうか?みたいな。

ーその点でも「ペライチ」は良いですよね。1枚に収めるわけですから。

そうですね。まずは、伝えたいことをシンプルに絞ってくれっていうコンセプトですね。

ホームページの運用ができていない人にまずは使ってもらいたい

ーペライチをこういう人にどんどん使ってもらいたいなどありますか。

ペライチは、本当に僕も想定していなかったいろんな使い道が出てきて、毎日見ていて楽しいんです。使ってもらいたい人でいうと、基本的には、WEBサイトを持っていない人か、持っていてもあまり運用できていない人、塩漬けになっちゃっているサイトがありますみたいな人とかに使っていただくのが一番いいんだろうなと思います。

WEBサイトを持っているケースと持っていないケースで言うと、持っていないケースであれば、まずは自分の事業内容を紙に書き出して、紙でもメモ帳でもテキストエディタでもなんでもいいので、書き出して、箇条書きに書き出したものをとりあえずそのまま当てはめてもらうとか。画像とかは自社の素材が一番良いので、スマホでもいいのでしっかり撮ってもらう。素材がなければ、うちが用意している素材や他社さんの素材、有料・無料いっぱいあると思うので、それをしっかりはめてもらうと、画像とページの一番最初に出る場面が割とそれっぽい感じにすぐ作れるので、そこだけこだわっていただければ、あとはそれをちょっとずつ直していくような運用の仕方で十分伝わるページができるかなと思っています。

既存でホームページを持っていますという方は、たぶんメンテナンスがまあまあ大変だと思うので、頻繁に情報を更新する場合とか、一時的に使うページなど、まずは1ページ無料から作れるので、ペライチを使っていただくのが良いかなと思います。

例えば、何かイベントでもいいですし、お店のキャンペーン、「期間限定でこういうキャンペーンをやります」というときに使っていただくのが一番ライトなやり方かなと思います。

株式会社ホットスタートアップ 橋田一秀さん8

WEBサイトの英語版をペライチで作った熱海の旅館

1つ事例で面白い使い方があるんです。最近、海外からの訪日を促すインバウンドって、ニュースとかで見たり、Airbnb(民泊)をやっている人と会うことも多くなりましたよね。

ペライチでもインバウンドを実感した事例があるんです。旅館のサイト、いわゆる昔ながらのホームページですね。下呂温泉の旅館なんですけど、WEBサイトは普通の作りで、上にメニューがあって下にコンテンツが並んでいるようなものです。そのサイトに「Englishはこちらです」のリンクがあって、それを押すと、ペライチで作ったページに移動するんです。ペライチを使って、その旅館の情報を英語訳してまとめたページが作られていたんです。

これはすごくいい使い方だなと思っていて。結局、その日本語のWEBサイトを全て英語化するとものすごい時間、翻訳と開発のコストがすごいかかるんですけど、取り急ぎ、英語で電話がかかってくると対応が難しいから、WEBサイトに英語版ページへのリンクを用意をして、そっちを見てもらうようにする。

翻訳だけはちょっと頑張らないといけないですけど、ペライチを使って簡単に英語説明するページを作って、フォームを用意しておいて、まずそこから問い合わせてもらうようにしておく。いきなり英語で電話がかかってきても、英語が得意じゃないスタッフが対応しちゃうとどうしようもないけど、メールなら英語で問い合わせが来ても、それを日本語に翻訳する時間が稼げますよね。そういう対応の仕方、テキストで対応するっていうのは、すごくやりやすいと思います。こういう使い方は非常に今っぽい。

ー良いですね!そういう使い方は、かなり今っぽいですね。ペライチで作るページもWEBページであることに違いはないから、使い方もアイデア次第で広がりますね。

そうなんです!僕らも日々、新しい発見があって、営業マンの方が営業資料をペライチで作っていたりして、こういう使い方もありなんだみたいな。カジュアルに作れるようになったっていうのはこういう価値があるんだなと思っています。

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WEBサイト制作会社にもペライチを活用してもらいたい

ーでは最後にこの記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。ちなみにWEBマスターの手帳はWEB関係の方によく読まれているみたいです。

同業他社向けのメッセージでいうと、同業他社というかWEB制作会社さんでもペライチを使っている事例があるので、すごくいいなと思っています。

どういう点でペライチに価値があるかというと、コーディングを全部省けるので、かなり楽ができます。実際に一緒に組んでやっているケースもあって。正式には組んでというよりか、個別にお客さんがいれば紹介するという流れです。

いわゆるホームページ制作は人が動くので、最低でも数十万円とかをお客さんからいただかないと成り立たないですよね。それ以下の予算しかないお客さんは基本的に今まで作れなかったんですけど、コーディングのコストを省いて、ペライチの制作代行をやるという人がちょっとずつ増えてきているんです。

そういうニーズもやっぱりあるんです。「ペライチはすごくいいんだけど、そこそこボリュームのあるものを作ってほしいからお願いしたいんですけど」みたいな問い合わせがあるんです。そういうニーズに対応いただける制作会社さんとか個人の方でもいいんです。そういう方たちがいると、お客さんのビジネスが成長した時にお金を払ってもらえる可能性が高いので、それはいいのかなって思いますね。

ディレクションと素材の画像を作るところだけやってあげて、後はペライチで最初のところを作ってあげて、メンテナンスはお客さんでどうぞとか。月に数千円とか1万円とかで1回話を聞きますとかっていう、対面でもビデオでもコンサルティングみたいな形にもっていければ。遠藤さんもそういう仕事をしていますよね。(笑)

ーしていますね。(笑)

WEB サイト制作のきっかけとか、いわゆるフックになるツールだと思って使っている方もいらっしゃるので、それでもいいかもしれないですね。

ーそうですよね。WEBが苦手という人だけでなく、WEB制作関係の人もどんどんペライチを活用していったらいいなと僕も思います。ペライチのこれからも楽しみですね!橋田さん、今日はいろいろとお話いただきありがとうございました!

ありがとうございました!

株式会社ホットスタートアップ:http://hotstartup.jp/

橋田さんの独立話が載っている本:ダンナが会社をやめたいと言いだしまして

5 Seconds Question

インタビューに答えていただいた方に5秒で答えてもらう「5 Second Question」。橋田さんにも答えて頂きました!

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