はじめてのWordPress入門講座【基礎知識・基本的な使い方・トラブル対応】

要注意!素人がWordPressでWEBサイトを作るのはトラブルのもと!

WordPressでWEBサイトを作るののは、素人でもやろうと思えばできちゃいますよね。サーバー会社も「WordPress簡単インストール」を用意して、サーバーやデーターベースのことが、全くわからなくてもWordPressでWEBサイトを作れるようになっています。

誰にでも簡単に作れることは、一見すると良いことに思えますが、実際はトラブルの種になっていて、よくないこと(リスク)のほうが多いなと最近、感じています。というわけで、今回はWordPressの解説動画を販売までしちゃって「素人にWordPressを勧めてしまっている自分」を自分でDisっていこうと思います。

素人はWordPressの管理をプロに任せておいた方が良い3つの理由

個人が運営しているブログなどで、なにが起こっても問題ないならいいかもしれませんが、会社のコーポレートサイトや企業ブログを社内のWEBサイト制作未経験者の人がWordPressを使って作るのは、本当にやめておいたほうがいいでしょう。

理由はいろいろありますが、特に素人がWordPressを使っていきなりコーポレートサイトを作ることのリスクを3つ挙げておきます。

①トラブルに対応できない

WordPress関係で、問い合わせを頂く内容で一番多いのは「トラブル対応」です。そのなかでもダントツに多いのが「WEBサイトが表示されなくなった」という緊急事態の問い合わせです。(ちなみに自分に相談されても対応しかねます)

プラグインをインストールしたり、ページをカスタマイズしようとしたりして、エラーが発生してしまうことが多いようですが、トラブルが発生した際に対処できないのなら、それはやるべきではありませんよね。

もしなにかトラブルが起こった時に、自分で対処できるかどうかを、考えてみてください。もしどんなトラブルが起こりえるのか想定できないとしたら、今すぐにWordPressの管理はプロに任せましょう。

飛行機のエンジントラブルに対処できない人は飛行機のパイロットにはなれませんよね。

②バックアップが取れていない

WordPressには「アップグレード」があります。WordPressそのもの、テーマ、プラグインのアップグレードが必要になりますが、アップグレードは、飛行機の事故が離発着時に多いのと同じで、トラブルが起こりやすいので気楽にやれるものではありません。

そのため、アップグレードを行う際には必ずバックアップを取っておく必要があります。(平時からバックアップは取っておくべきです)

もしトラブルが起こっても「バックアップ」が取れていれば、復旧することができます。仮にWordPressが壊れてしまい、もう一度WordPressをインストールし直すことになっても、バックアップがあれば、元に戻すことが可能です。

ですが、「バックアップを取っていない」「一部しか取っていていない」ということがあります。そうなると、元には戻りません。

ちなみにWordPress内にある「エクスポート」だけでは、バックアップとしては不十分です。サーバーとデーターベースのバックアップも取っておく必要があります。

③セキュリティ

WordPressのセキュリティについても、簡単インストールでやってしまっている人は初期設定のままで使っていることがあります。

WordPressでは、ハッキングされて、データーベースの情報が盗まれた。WEBサイトが書き換えられた。などのセキュリティトラブルが発生しています。これはWordPressやプラグインの問題もありますが、一番は管理している人の問題です。WordPressをアップグレードをする、ユーザー名はオリジナルにする、セキュリティプラグインを使う、ログイン制限をするなどが必要な対策を取っておく必要があります。

最悪の場合、WEサイトがハッキングされ、ウィルスを仕込まれて、あなたのパソコンだけでなく、WEBサイトを閲覧した人までもウィルスに感染してしまうなんてことが起こってしまうかもしれません。

必要のないトラブルに巻き込まれないように正しい知識とスキルを持っている人にWordPressの管理を依頼することをお勧めします。

どうしても自分でWordPressを使ってWEBサイトを作りたいなら

どうしても自分でWordPressを使ってWEBサイトを作りたいという人は、まずは自分のパソコン上(ローカル)でWordPressを構築しましょう。

パソコン内にPHPやMySQLの環境を用意して、そこにWordPressをインストールして、WEBサイトを作れて初めてスタートラインに立てます。

Macであれば「MAMP」、Windowsであれば「XAMPP」を使えば、パソコン上にデーターベースを用意することができます。

ちなみに自分は修行時代にWindowsでもMacでもローカルでWordPressをインストールして、いくつもオリジナルのテーマを作って、WEBサイトを作りました。

HTMLとCSSとPHPでWEBサイトを作れなければ話にならない

サーバーとデーターベースだけではなく、WordPressを使ってWEBサイトを作るには「HTML」「CSS」「PHP」が扱えなければ話になりません。

ローカルでWordPressを動かせたら、自力でゼロからオリジナルのテーマを作ってみましょう。オリジナルのテーマを作れたら、自分でサーバーを借りて、そのテーマを使ってみましょう。

なんにしても、経験値ゼロで、いきなり会社のWEBサイトをWordPressで作って運営を始めるのは止めたほうがいいでしょう。個人的にはそんなところに時間と労力を消費するのなら、お金を支払ってできる人に頼んだほうが効率的で無駄が少ないと思います。


最後に

簡単インストールでWordPressをインストールして、テーマを買ってインストールするというのは、WordPressでWEBサイトを作れるということではありません。一見、同じですが、全く違います。

自分でオリジナルのテーマを作れて、初めてWordPressでWEBサイトを作れると言えます。「WordPressで作れますよ」と言っている人が、ゼロから作れる人なのか、ゼロから作れない人なのかは見極めましょう。

ゼロから作れるスキルを持っている上で、テーマをカスタマイズしている人と、ただテーマやプラグインをインストールしているだけの人では、料亭の料理と100均のレトルトぐらい差があります。どちらも食べ物が用意できるのは同じですが、実質は全く違います。

WEBサイト制作や管理を外部に依頼する予算がないというのであれば、Jimdoや他のWEBサービスを使うことをお勧めします。下手に素人がWordPressに手を出してしまったがために、のちにWEBサイト制作費や管理費どころでは済まない代償を払うことにならないように、慎重に判断してください。