編集部のたけのこです。2020年9月、Pinterestが「ストーリーピン」という新機能を発表しました。
まるでFacebookやInstagramのストーリーのようですが、どのような違いがあるのでしょうか。詳しい使い方や利用例も合わせて紹介していきます!
ストーリーピンとは
Pinterestの新機能、ストーリーピンとは、その名の通り「ストーリー形式のピン」のこと。画像やビデオ、ボイスオーバー、オーバーレイテキストのページを複数組み合わせた、Pinterestでの新しいピンの形式となります。
発表されたのは米国時間9月23日。機能がベータ版として正式に公開されて、複数の作成ツールも公開されました(※作成ツールは10月5日現在、米国の一部クリエイターのみ使用できます)。
ストーリーというと、まるでInstagramのように思えるかもしれません。ですが、InstagramやそのほかのSNSのストーリー機能とは違いがあります。
他のSNSでのストーリーでは、主に「ユーザーが現在何をしているか」を発信するために用いられており、一定時間後に消えるしくみになっています。
それに対してPinterestのストーリーピンは、「アイディアなどを、どう使ったり試したりしているか」を見せるために作られます。また、一定時間たっても消えず、検索などのメカニズムでも表示されます。
また、ユーザーはストーリーピンをあとで見るために保存もできます。さらに、そのアイディアを実行するために必要な道具などのメモも、合わせて保存できるようです。
そう考えてみると、「ストーリー」というよりも「ストーリー形式のPinterestピン」と考えた方がわかりやすいかもしれませんね。
ストーリーピンができたことにより、コンテンツがこれまで以上に拡散されて共有されるようになりそうです。
それに応じて、ユーザーが自分の作ったコンテンツにどう反応したかを知るための「分析ダッシュボード」も提供されています。
ストーリーピンの使い方
現在、ストーリーピンを作るための作成ツールは、米国の一部のクリエイターのみに公開されており、日本のユーザーも含めた一般ユーザーには公開されていません。
また、分析ダッシュボードは、ビジネスアカウントユーザーであれば使える模様です。
作られたストーリーピンを閲覧することは可能です。
実際のストーリーピンを貼っておきます。クリックすると音が流れるので、ご注意ください。
こちら↑は、米国「Tastemade」の作ったストーリーピン。お菓子の作り方を、順を追って動画で確認できるほか、材料のメモまでついています。右下の「保存」ボタンをタップすれば保存して後から確認も可能です。
ストーリーピンの利用アイディア
おやつレシピ
画像やテキストだけでは理解しにくい作り方を、工程ごとの動画でまとめて確認できます。また、道具や材料をまとめたメモを配置できるので、このピンだけ保存しておけばOK!という気持ちになれそうです。
初心者向けWebデザインハウツー
どのようなコードを書くとデザインがどう変わり、変化の前後でどう印象が違うのかを動的に比較して見せることができます。右も左もわからない初学者向けの簡単なhow to Tipsとして有効に使えそうです。
ネイルデザイン
細かい作業が必要になるネイルアート。乾かす順序やカラーを塗る順序など、作業の順番も重要。順序だてて細かく工程を確認できるストーリーピンはぴったりです。
コスメのレビュー
アイシャドウやリップなど、コスメの「使ってみた」レビューは大きな需要があります。商品の使い方を動的に見るだけでなく、使用前後でどう雰囲気が変わったかを確認するには、ストーリーピンが適していると言えるでしょう。
まとめ
「ストーリー」という名前なので、Instagramっぽいのかな?と思いきや、実は目的が全然別ということがわかりました。
何より24時間で消えないというのが嬉しいところ。これまでより、さらにPinterestを便利に使えそうです。一般ユーザーに広く提供されるのが待ち遠しいところ。
まずは、他の人の作った「ストーリーピン」をいろいろ眺めてみてはいかがでしょうか?