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おしゃれなWebサイトを作るのは難しい?感性を基準にするときの注意点

おしゃれなWebサイトを作るのは難しい?感性を基準にするときの注意点

こんにちは。遠藤(@webmaster_note)です。今回は、Webサイトを作るときに注意をしたほうがいい「あるあるネタ」です。

初めてWebサイトを作るときに「おしゃれなWebサイトを作りたい」「かっこいいWebサイトを作りたい」「かわいいWebサイトを作りたい」とWebサイト制作会社に依頼をする人は多いです。

ですが、この「おしゃれ」「かっこいい」「かわいい」という「感性」を基準にしたWebサイト制作には落とし穴があります。

感性は人によって定義が異なる

落とし穴とは、「おしゃれ」「かっこいい」「かわいい」などの「感性」は、人によって定義が異なるということです。

Aさんにとって「おしゃれ」と思うことが、Bさんには「おしゃれ」と思わないことがあります。

試しに、次の2つのWebサイト、どちらが「おしゃれ」だと思いますか?


私は最初のWebサイトの方が「おしゃれ」だと思います。でも、2つ目のWebサイトが「おしゃれ」だと思う人もいるでしょう。

わかりやすい例だと、男性と女性で「かわいい」と思うものが違いますよね?これは男性と女性で「かわいい」の定義が異なるからです。

つまり「おしゃれなWebサイト」を作りたいと思っても、それが誰にとっての「おしゃれ」なのかを具体的にしていないと、Webサイトを作る側の自己満で終わってしまいます。

Webサイトには、目的(存在理由)があるはずです。それが、Webサイトを作る側の自己満足のためなら、好き勝手に作ってもいいのですが、大抵の場合はそうではありません。

企業の担当者が「おしゃれ」だと思っていても、Webサイトのターゲット像の人からは「ダサい」と思われてしまったのでは本末転倒です。

Webサイト制作会社から細かく聞かれることをウザがらない

Webサイト制作会社に「おしゃれなWebサイト」を作りたいと依頼をすると、Webサイト制作会社の担当者は「おしゃれ」とは何か?を具体的にするために、細かなヒアリング(聞き取り)をしてくるでしょう。

初めてWebサイト制作を依頼する人は、このヒアリングをうっとうしく感じてしまうことがあるかもしれません。

ですが、このヒアリングがないと、いざ出来上がってきたWebサイトのデザインが、あなたがイメージしていたものと違うとなってしまいます。

ヒアリングによって、あなたの頭の中にあるイメージを具体的にして、あなた以外の人がイメージするものとの差をなくすことは重要です。

感性は人によって基準が異なるからこそ、しっかりと定義を具体的に共有するようにしましょう。

感性を共有する方法

あなたが「おしゃれ」だと思うWebサイトをたくさん集めましょう。

私は、日本語教師として、日本語を母国語としていない人(日本語がわからない人)に日本語を教えていたことがあります。例えば「ねこ」を教えるときにどうするか?

猫の写真を1枚見せて「ねこ」と繰り返し言っても、伝わりません。なぜなら、複数の解釈ができるからです。写真のことを「ねこ」と言っているのか、指を指している先(例えば「猫の顔」)を「ねこ」と言っているのか明確ではありません。

では、どうしたら「ねこ」を理解してもらえるか?それは、猫の写真をたくさん見せるのです。そすると、それらの共通点から「ねこ」と言うのだなと理解しやすくなります。

このように、あなたが「おしゃれ」と思うものをたくさん集めて、それらを見せることで、伝えたい相手は、共通点から「あなたの『おしゃれ』はこういうものだな」と理解しやすくなります。

イメージは具体的に伝えよう

Webサイトを制作するときに、あなたが思い描いている「イメージ」を、Webサイト制作会社に具体的に伝えることを意識してください。

これをするだけで、完成するWebサイトの出来栄えが大きく変わります。

また、もし、あなたが思い描いているWebサイトが、ターゲット像に合わないときに、Webサイト制作会社が「ターゲット像と合っていないのでは?」と提案をしてもらいやすくなります。

「感性」「感覚」は、人によって大きく異なること忘れないようにしてください。