ここまで、ソーシャルメディアを使って企業が、お客様や見込み顧客の人とつながり、よりよい関係を築いていくために、つながる相手はどんな人なのか、そして自分たちが何者なのかを決めてきました。
今回は、自社の企業アカウントとソーシャルメディア上でつながることで、相手にどうなってもらいたいかを考えましょう。
プライベートで、自分と友達になった人には、自分の家族のことを知ってもらいたい、自分の住んでいる場所のことを知ってもらいたいなどと考えて人付き合いをしている人はほとんどいないと思います。
ですが、企業が営業活動や広報活動の一環としてソーシャルメディアを使う場合には、自社アカウントがどういった影響を与えたいのかを考えることは大事です。
自分たちとつながることでどうなってもらいたい?
自社アカウントとつながった相手にどうなってもらいたいかを少し挙げてみると以下のようなものがあります。
- 自社商品を知ってもらいた
- 自社商品を好きになってもらいたい
- 自社のブランドを好きになってもらいた
- 自社を知ってもらいたい
- 業界のことを知ってもらいたい
お気づきかと思いますが「どうなってもらいたいか」を考えることは、以前に考えた「目的」を達成するために必要な要素を考えるということです。
ソーシャルメディアを使う目的を達成するために必要なことを考える
ソーシャルメディアを使う目的が「商品の購入」で合った場合に、商品を購入してもらうためには、つながった相手に自社商品を知ってもらう必要があります。つまりつながった相手に「自社商品を知っている」状態になってもらう必要があるわけです。
商品を購入してもらうという目的を達成するために、商品情報を投稿するという計画は一見すると良さそうな計画ですが、大事な部分が抜けているため、失敗しやすい計画です。
例えば、カタログに掲載されているような商品情報を投稿しても、専門用語だらけだったり、細かすぎては、相手が理解できず、知ってもらう(理解してもらう)ことも出来ません。つまり、つながった相手が「商品情報を知っている」状態にならないわけです。
この「相手にどういう状態になってもらいたいか」を考えることは、目的と具体的な施策をつなぐ非常に重要ポイントです。
相手にどうなってもらいたいかを常にイメージする
目的やつながりたい相手が見えてきたら、つながり相手にどうなってもらいたいのかも考えてみましょう。
そして紙に書き出すなどして、計画時だけでなく、企業アカウントで投稿するときにも、この投稿で相手にどうなってもらいたいかをイメージしましょう。
こうすることで、なってもらいたい状態にするには十分な情報が入っているか、伝え方は合っているかなどのクオリティがグンと上がりますよ。