WEB担当者としてWEBサイトのアクセス分析は欠かすことのできない大事な仕事ですよね。大事な仕事ですが、簡単な仕事ではなく、WEBアナリストと呼ばれるアクセス解析(ウェブ解析)を専門とする職種があるほど、WEBサイトのアクセス分析は奥が深いものでもあります。
いくらWEB担当者とはいえ、デザイン、コーディング、プログラミング、広告運用、SEO、ソーシャルメディア運用、アクセス分析と全てにおいて、専門家と同レベルになることは難しいでしょう。人には得意不得意、向き不向きもありますし、好き嫌いもあります。
正直なところ、私は「アクセス分析」はSEOやソーシャルメディア運用などに比べると「得意です!アクセス分析ならお任せを!」とアクセス分析専門で仕事を受けられるほどではありません。そもそもあまり得意な方でなありません。食べ物の好き嫌いで、嫌いじゃないし食べられないわけでもないけど、好きということでもないから、レストランで好んで頼むことはないものってありますよね。私にとって「アクセス分析」はそれです。
WEBマーケティングにアクセス分析は欠かせない
そうはいっても「アクセス分析」はWEBマーケティングの根幹です。施策が上手く機能しているのか、改善するにはどうしたらいいかを判断するには「アクセス分析」は欠かせません。SEOはなくても資金を広告に大量につぎ込めば補えるかもしれませんが、アクセス分析は代替がありません。
ただ自分の場合、やらなくて済むのならWEBデザインと同じように誰かに任せたいというのが個人的な本音です。そんな自分にピッタリな人工知能がWEBサイトのアクセス分析をしてくれる「AIアナリスト」を2016年の2月からWEBマスターの手帳で導入をしています。AIアナリストとの出会いは、記憶が曖昧ですが、Googleアナリティクスの分かりやすい解説記事を公開している「ひびの備忘録」経由で日比野さんのツィートだったと思います。(その後、日比野さんのセミナーにも参加させて頂きました)
AIアナリスト
「AIアナリスト」とは株式会社waculが提供しているサービスです。Googleアナリティクスのデータを元に人工知能がWEBサイトのアクセス分析を行い、課題を見つけて、改善提案をしてくれるという、自分のような人間にはありがたいサービスです。
利用者が導入時にやることはGoogleアナリティクスと紐付けるだけです。目標(CV:コンバージョン)の設定はWaculの方がサポートしてくれるので安心です。
AIアナリストの導入理由
AIアナリストの導入理由は一番は「アクセス分析」を自分の作業から外すことですが、株式会社waculの方とお話をさせて頂いた際に、自分でやらないということだけでなく「第三者の目線を入れる」という言葉に共感しました。三人寄れば文殊の知恵と言いますが、1人だけでは視野が固まってしまいがちです。特にWEBマスターの手帳は完全に自分1人で運営しているため、AIアナリストを導入することでアクセス分析に第三者目線が入ることに魅力を感じました。
また株式会社waculはWEBコンサルティング会社でもあり経験値があるのも魅力です。AIアナリストは人工知能が分析をするのですが、株式会社waculのコンサルタントが担当者として1人ついてくれて、より具体的な改善策をアドバイスしてくれます。
AIアナリストのイチ押し機能
約4ヶ月ほどAIアナリストを利用して、良いなと思う機能をご紹介します。ほとんどAIアナリストの全てなのですが。笑
人工知能+人による具体的なアドバイス
提案だけもらっても「具体的に何をすればいいの?」と思うことがあるかもしれませんが、AIアナリストでは、人工知能からの提案だけでなく、具体的なアドバイスを人間(担当コンサルタント)からもらうことができます。
またアドバイスに対して返信をしたり、こちらの意見を伝えることもできます。こちらの意見に対して分析内容など柔軟に対応してもらえるのもありがたいです。
提案だけでなく、その理由や提案内容によって改善するとどうなるのかの予測、数値(CVR:コンバージョン率)の変動も見られるので便利です。
毎日のWEBサイトチェック
WEBサイトのアクセス分析では毎日のチェックも大事ですが、ここも人工知能がフォローしてくれますので、CV数の変動や訪問元の発見などWEBサイトの出来事もチェックすることができます。
またデータの変化をメールでも届けてくれるので、AIアナリストのページに行かなくてもメールでCV数の変動を大まかに把握することができるのも便利です。
各ページのコンバージョンへの貢献度を調べられる
特定のページのCVへの貢献度を調べることもできます。そのページを見た場合と見ていない場合とでCVRがどれぐらい違うのかを見ることもできるので、貢献度が低いページを見つけ出すことも可能です。
またアクセス数が多いけどCVには貢献していないページも簡単に見つけることができます。
現段階でのAIアナリストの利用レビュー
AIアナリストを導入して、Googleアナリティクスを完全に見なくなったわけではありませんが、データを見て、じゃあどうするかを考える時間はかなり削減されています。どの記事がCV(コンバージョン)に対して貢献度が高いのかなどが自分で導き出すよりも、すぐにわかるのは非常に便利ですし、ありがたい限りです。
AIアナリストは、人工知能ありきのサービスではなく、WEBコンサルタント(人間)のアドバイスがあることからもわかりますが、クオリティの高いアクセス分析を広く提供するための手段として「人工知能」を活用しているサービスといえるでしょう。
WEBマスターの手帳では運営側の都合で改善策の実行が厳しいこともありますが、どれだけアクセス分析をしてもらってもこちらが行動していかないと改善はできないので、担当の方と相談をしながら改善につなげていきたいと考えています。
個人的には、まだまだAIアナリストを使い切れていない感もあります。せっかく人工知能が分析をしてくれているのにもったいないので、こちらもAIアナリストを使い倒したいなと思っています。
1人で頑張らずに外部の人の力を借りることは大事
「魔法使いじゃないんですよ!中小企業の社長にわかってもらいたいWEB担当者の本音」にも書きましたが、WEB担当者といえど全てにおいて完璧な人はいません。WEB担当者が苦手であることに甘んじてはいけないのですが、得意不得意はあって当然です。
私も施策や設計を考えて実行するのは得意ですし大好きです。Google Partnerの勉強をして試験も合格しているけどWEB広告よりもSEOの方が得意(大好き)です。WEBサイトのデザイン(見た目的な)やコーディング、プログラミングはできないわけではないけど得意ではありません(デザインを専門にしている人には敵いません)。
何でもかんでも自分1人でやることはゴールではありません。WEBの取り組みを売り上げにつなげることがWEB担当者のゴールでしょう。できないこと、不得意なこと、苦手なことを無理してやるよりもできる人(それをするのが好きな人)の力を借りたほうが早いでしょう。餅は餅屋です。
※WEBマスターの手帳では、AIアナリストの有料プランを利用しています。